2018年大河ドラマ【西郷どん(せごどん)】のあらすじ(ネタバレ)です!
では、第21話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~!
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目次
【西郷どん(せごどん)】第21話あらすじ(ネタバレ)!
文久1861年1月、吉之助と愛加那の間に待望の赤子が生まれた。
元気な男の子である。
この結婚に決して賛成ではなかった佐民や富堅も夫婦を暖かく見守っている。
奄美大島に来て二年、三十五歳にして父親になった吉之助は、生きる喜びをかみしめていた。
『こん子には菊太郎とつけてくりしょり。』
ところが佐民からは、いずれ吉之助は薩摩に戻り、西郷家の為に奥方を迎えなければならない。
その奥方が産んだ子にこそ、太郎とつけるべきだという。
しかし、その言葉にすごい剣幕でかみつく愛加那に佐民は言った。
『島で娶ったお前は、お上の定めで薩摩に連れて帰ることは出来ないんじゃ。』
しかし、この子はいつか薩摩に渡る事ができる。
その時、菊太郎という名では、先々この子が気まずい思いをするだろうと言うのだ。
そうして愛加那も引き下がった。
しかしこのまま親子三人、穏やかに島で暮らしていく事も望んでいた。
一方、薩摩の正助は国父・久光から名を賜って『大久保一蔵』と名を改めた。
小納戸役に抜擢され、久光が選抜した四人の側近の一人として異例の出世を遂げていた。
精忠組の若い志士たちで活気づいている吉祥院に一蔵が飛び込んできた。
桜田門外の変以降、幕府の権威は失墜しており、慎重な久光もいよいよ動き始めたのである。
一蔵は満面で、懐から書状を取り出した。
『殿がお許しくだされた!』
正助の粘り強い説得のかいあって、ようやく吉之助に召喚の命が下されたのだ。
大山、新八、婿入りして海江田武次と名が変わった俊斎、仲間たちが歓声を上げて小躍りする。
しかしこの場に、有馬新七の姿は無かった。
浮かない顔の一蔵を、大山が肩をたたいて励ました。
再会
一体何事か、タケや子供達に手を引かれて浜に来た吉之助の目の前に、人だかりが出来ていた。
人々が囲んでいたのは、なんと大きな鉄製の歯車である。
正助が送ってくれたに違いない。
『遅くなってすまんかった、吉之助さぁ』
キョロキョロする吉之助の前に、人垣の向こうから正助が現れた。
『しょ、正助どんっ!!おお~!』
二人は固く抱き合った。
実に3年ぶりの再会である。
そうして皆で鉄輪を乗せた大八車を楽しそうに引いて行った。
子供も大人も、男も女も皆が吉之助を慕っているのがわかる。
一蔵も、まさかここまで島の人々と馴染んでいるとは思ってもみなかった。
大久保が吉之助を連れて帰るのかもしれないと聞いた愛加那は、一蔵につかつかと歩み寄った。
『あん人は帰らんど。』
『わかっちょいもす。じゃで、おいはここまで来たとでごわす。こん島から・・・んにゃ、おはんから吉之助さぁを取り返す為に。』
西郷吉之助は薩摩の宝だ。
どんな事をしてでも帰ってきてもらわなければならない。
家に招かれた一蔵は、吉之助に薩摩に戻る為の書状を差し出した。
しかし、それは出来ないと吉之助は、書状を押し返す。
鉄砲も大砲もそろい、すぐにでも洋式の調練をした三千五百の兵が出陣出来る。
亡き斉彬の遺志を成し遂げられるのだ。
熱く吉之助を説得する一蔵だったが、吉之助はとうとう首を縦には振らなかった。
一蔵は、必ず戻ってきてくれと何度も吉之助に念を押し、薩摩に帰って行った。
一蔵の作戦
『旦那様は、わんとこの子と、ここで生きてくれるんだね。』
一蔵が島に来た事で、愛加那は不安にかられていた。
吉之助が、微笑んでうなずくと愛加那は何故か『すみよらん(ごめんなさい)』と頭を下げた。
隠し事をしていたと言う。
一蔵が帰る時、吉之助に渡してくれと言って行李(こうり)を預かっていたというのだ。
愛加那は、吉之助が見たら何か悪い事が起きそうな気がして怖かったという。
そうして愛加那は、謝りながら吉之助にその行李を渡した。
中に入っていたのは、かつて斉彬から拝領した短刀と、かろうじて文字が読めるボロボロになった『Cangoxina』の紙片・・・・・。
斉彬との思い出が決壊した川のように吉之助の脳裏に流れ込んできた。
『・・・・旦那様?』
愛加那の声で我に返った吉之助は、なんでもなか、と動揺を隠して行李の蓋を閉めた。
いつか薩摩から迎えが来ると解っていたが、愛加那は幸せのあまり欲張りになってしまった。
愛加那は、菊次郎をおぶって浜にたたずんでいると、ユタがやってきた。
『ユタ神様、私は夫とずっと一緒にいたい!離れたくありょうらん!一人になるのは嫌だ!』
『いやーや。ちゅうりあなんど。みしゃーりじゃ。(お前は一人ではない。三人じゃ)』
愛加那のお腹には、新しい命が宿っていたのだ。
ユタは、生まれてくる命のために強くなれと言い、吉之助を苦しめてはいけないといさめられた。
『おはん、最近おとなしかな・・・おいは、元気な愛加那が好きじゃ。唄でん歌ってくいやい。
そう言う吉之助に、愛加那は陽気に島唄を歌ったが、急に声が震え出した。
『どげんした・・・』
歌いながら泣いている愛加那を見て、吉之助が目を丸くする。
『旦那様・・・・薩摩へ帰りしょり。』
夫の魂は、とうに薩摩へ飛んでいると愛加那は感じていた。
『ここにいるのはわんの旦那様じゃなくて、薩摩の西郷吉之助じゃがな!』
そう叫ぶ様に言って、家を飛び出していく。
吉之助は愛加那を追いかけようとしたが、これ以上妹をつらくさせないでくれ。と富堅に言われ、後を追えなくなってしまった。
翌日、吉之助は訪れてきた佐民に、愛加那のお腹に次の子がいる事を知らされた。
更に、吉之助は愛加那と菊次郎は愛しいが、薩摩の仲間たちの事が気になるという事を、愛加那にも解ったんだろうと佐民に告げられた。
『あなたのいるべき所は、ここではありょうらん。』
吉之助は海に向かった。
愛加那は浜辺にたたずみ、両手のハジキを見ていた。
『・・・・薩摩に帰るんだね。』
『何年かかっか分からんどん、おいは日本を変えてくる。日本が変われば、こん島も変わる。』
吉之助は、必ず戻ってくるから待っていてくれと言う。
だが、吉之助の重荷になりたくない愛加那は、菊次郎とこの子と3人で生きていく。と言った。
そして愛加那は、最後に欲しいものがあると言った。
それは、3人で暮らす為の家と畑だった。
なんとたくましいおなごだろうか。
吉之助は思わず笑った。
文久2(1862)年1月。
吉之助は世話になった島の人々に挨拶を済ませ、愛加那と菊次郎に別れを告げ、奄美大島を出帆した。
愛加那は、一人ぽつんと浜に立って、舟が見えなくなった後も水平線を見つめていた。
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