2018年大河ドラマ『西郷どん(せごどん)林真理子さん原作のあらすじを【】、【】、【】3部に分け、簡単にまとめてあります。

 

 

※ NHK大河ドラマ『西郷どん』の1話~50話までのあらすじ(ネタバレ)は、こちら!

大河ドラマ【西郷どん】あらすじ(ネタバレ)1話~最終回まで!

 

 

【西郷どん】再放送は?更に再放送も見逃した場合は・・・?!

 

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【西郷どん】あらすじ(ネタバレ)!【下】

 

瑛太『西郷どん』で10年ぶりの大河ドラマ!

 

【十五】

 

会津弁ほどではないが、坂本龍馬の土佐弁も相当にわかりづらい。

それに身なりは、かなりみすぼらしい。

 

各地に熱烈な支援者がいて、かなりの資金を援助してもらっているはずだが、その金は坂本龍馬を通りぬけているに違いない。

 

この男からは、金を留める輩の臭気がまるでしないのである。

 

【西郷どん】あらすじ(ネタバレ)!【下】

 

坂本龍馬は、前福井藩主の松平春嶽から金の援助をあっさりと取りつけ、身の安全を確保して欲しいと薩摩の小松帯刀(こまつ たてわき)の所にやってきたのは、最近のことだ。

 

吉之助と龍馬は、いかに戦をせず、国を発展させていくかという考えが同じだった。

そうして、二人はこれからするべき事について、熱く語りあったのだった。

 

二人が会った二日後、慶応元年(一八六五)四月二十二日、吉之助は京を発った。

薩摩に戻った吉之助は、かつて自分を島流しにした久光から、思わぬ扱いを受けた。

 

それは、百八十石に加増され、一代限りの家老となった事である。

その後吉之助は、長州の木戸準一郎(孝允 たかよし)と会う事になった。

 

しかし、二人の話がなかなかまとまらない。そんな状態の中、坂本龍馬がやってきた。

そうして、吉之助と木戸はお互いを認め、六 ケ 条から成る聖約を列記した。

 

この聖約手紙の裏に二月五日付けで龍馬が、下記の様な朱筆を入れている。

 

表に御記被成候六条ハ、小・西両氏及 老兄・龍等も御同席ニテ談論セシ所ニて、毛も相違無之候、後来といへども決して変り候事無無し之ハ、神明の知る所ニ御座候

 

小は小松、西は西郷、老兄は木戸、龍は龍馬の事である。

そうして二つの藩が約束を交わし、結ばれた。

 

【十六】

 

婚礼の次の年の七月十二日、糸が男の子を産んだ。

寅太郎という名を吉之助自ら付けた。

 

 

あの、よかとですか。

 

糸が吉之助に問う。

 

こん子に太郎という名前を付けてもらったこっですが、大島にいる菊次郎さあやお母さんは、どげな思いをすっとでしょうか。

 

おはんはいつも、島の子供達に反物や手習い本を送ってくれておっではなかか。そいでおはんの気持ちは充分に伝わっちょ。寅太郎と名付けても誰も恨みはせん。

 

その息子をゆっくりと眺める時間もない吉之助は、慶喜の事を考えていた。

二心殿』と揶揄される慶喜であったが、実は頭の良さは、舌を巻くほどだ。

 

彼は家茂が急死した後、徳川宗家は継いでも、将軍にはならないと言い張った。

これは謙虚という事ではなく、周りの出方をうかがっているのだ。

 

幕府は弱体しているが、まだ徳川という名前は強大であった。

しかし、幕府の後ろにはフランスが控えているのだ。

 

慶喜は、生糸貿易の独占や様々なものと引替えに、うまくフランス公使ロッシュから援助を取り付けている。

 

情勢はまだ解らない。

慶喜にも充分勝算はあるのだ。

 

しかし、そうはさせまいと、吉之助と大久保は諸候会議の開催を図る。

ここで長州の処分を協議しようというのだ。

 

吉之助は、将軍職は廃止する事を考えた。

政治は選ばれた雄藩の者たちによって行われるべきであると。

 

しかし慶喜は、あれほど将軍職を固辞したのに、征夷大将軍の地位に就いたのである。

 

吉之助は人知れずため息をついた。

無益な争いが起こり、人の血が流れる事であろう。

 

【西郷どん】あらすじ(ネタバレ)!【下】

 

今、一番必要なものは何か。

それは討幕の為の準備だ。

 

少年の新天皇はまだ自分で判断を下せない。

周りの公卿達の意見を聞くであろう。

 

討幕に熱心な過激派の公卿がいる。

それは、大久保と親密な関係を結んでいる、岩倉具視(いわくら ともみ)だ。

 

彼は、孝明天皇の崩御によって閉門をとかれ、岩倉村から京に戻って来ていた。

岩倉は、天皇の外祖父、中山忠能(なかやま ただやす)たちの同意を得る事に成功した。

 

そして、ついに薩摩と長州に討幕の『密勅』は、発せられる事になったのである。

あとは慶喜を追い詰めるだけだ。

 

西郷さん、西郷さん

 

薩摩屋敷に坂本龍馬が飛び込んできた。

慶喜が大政奉還を宣言したというのだ。

 

西郷さん、上様はわしら土佐の者たちが提出した建白書を、真摯にお受け止めくださったがです。ああ、まっこともったいない事ぜよ。

 

そいは違っ。坂本さあほどの方が、あん慶喜の策略が読めんとは。慶喜は先回りしてうまく逃げたとじゃ。おいたちのふり挙げたこぶしからじゃ。

 

西郷さん、おんしには解らんがか。上様は戦を起こさせんようにと考え抜いた末に、ご自分が犠牲になったがよ。

 

いや、政権を返したところで、今の朝廷に何の力もなかと。薩摩や長州、土佐の者たちも恐らく手をこまねいて見ているだけだろうと思っちょっとじゃ。

 

西郷さん・・・天下の将軍が政権を捨てたがやき。その重みを解っちゃる事は出来んがかね。

 

坂本さあ、もうそげな優しさが通じぬ時が来ちょっとじゃ。

 

そして、龍馬は押し黙った。

そして、出ていった。

 

【西郷どん】あらすじ(ネタバレ)!【下】

 

それが龍馬を見た最後となった。

一ヶ月後、彼は中岡新太郎と共に惨殺されるのだ。

 

そして突然政治が、吉之助中心にまわり始めた。

多くの者たちが、吉之助の言う事になら耳を貸す。

 

しかしこのまま慶喜が主導権を握り続けるのか、それとも薩長が旧幕府勢力を倒すのか。

民衆は、もう何年も不安と貧困の中に焦れている。

 

【十七】

 

吉之助は幕府方をわざと怒らせる為、市中の商家を襲って火を放つ様、命じた。

すると薩摩に雇われた浪士たちは、今度は発砲、強盗、放火、強姦など、江戸の町を好き放題荒らし始めた。

 

【西郷どん】あらすじ(ネタバレ)!【下】

 

幕府方の怒りが限界を超え、ようやく慶喜が動き出した。

そうして吉之助が待ち望んだ戦が始まろうとしていた。

 

もう少しこの挙兵が遅かったら、世間の同情を味方にして、慶喜はいくらでも政治的な巻き返しが出来たかもしれない。

 

しかし、今回慶喜が出兵した事により、この危うい均衡は破られたのである。

吉之助は、江戸の庶民に危害を加えた事は本意ではなかった。

 

だが、吉之助には、深く思い悩む余裕はない。

その思いと同じ様に四日間にわたる戦いは、旧幕府軍の敗走で終わった。

 

大久保も吉之助も、この難局を乗り切った。

大久保は、征討大将軍の軍事参謀にも任命されたが、岩倉具視が反対した為、大久保は岩倉の意見を聞き入れる事にした。

 

東征大総督に就いたのは、有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひと)親王である。

そして、吉之助は東征大総督府下参謀に就任し、全軍の指揮権を握る事となった。

 

ある日、吉之助は勝海舟から手紙を預かった。と、訪ねてきた山岡鉄太郎と会う事になった。

勝からの手紙は、江戸の町に起こった出来事について、吉之助を脅迫しているのではなく、ただ問うているかの様だった。

 

【今、日本の存亡を心配する者が無いことを、私は悲観して訴えざるを得ません。

あなたの徳川氏への処置については、私は全く申し述べる事はありません。

それが正しければ、皇国にとって大きな幸いとなり、もし、不正をなされば皇国は瓦解し、その不正が民や家臣の乱れる口実となって、長い年月に渡り消える事は無いでしょう。】

 

【西郷どん】あらすじ(ネタバレ)!【下】

 

そして、山岡鉄太郎は言った。

 

今、この国でむごい殺し合いをしている場合でありましょうか。勝者も敗者も同じ日の本の人間ではありませんか。なぁ、西郷さん。あなた方が長州と手を結んだ時の事を思い出してください。西郷さんほどの方が、勝者のたしなみをご存知でないはずはない。

 

山岡は、更に続けた。

 

江戸を焼かなくてもあなた達は勝つのだから。

 

しばらくお互いは見つめあった。

そして、吉之助が言った。

 

条件をお話ししもんそ。

 

 

三月十三日、吉之助と勝は、高輪の薩摩藩下屋敷で会談をした。

しかし、その日二人は、とりとめのない昔話をしただけで終わった。

 

しばらくして、幾島がやってきた。

 

お久しぶりでございもす。

 

篤姫の婚儀の際に一緒に大奥に入った幾島とは何年ぶりであろうか。

 

天璋院(篤姫)様からです。

 

あの時の自分は、とてもお目通りを許される身分ではなかったのだ。

ところが今は、敵方の総大将として、こうして直に書状を貰っているのである。

 

【西郷どん】あらすじ(ネタバレ)!【下】

 

手紙の内容は、吉之助にこれからは、力を貸して欲しいといった事が書かれていた。

 

次の日、勝との本格的な話し合いが始まった。

勝からの要求は、将軍であった男、慶喜の命を救い、敬意を払った処遇にしてくれというものだ。

 

西郷さん、あんたの条件は山奥さんから聞いた。城も明け渡そう。軍艦も武器も一切、そっちのもんだ。ただし、これだけはお願いしたい。

 

もはや、慶喜は徳川幕府というものの象徴なのである。

 

解りもした。

 

それじゃ、総攻撃はないんですね。

 

即刻中止いたしもすが、これについて今から大総督宮にお伺いに駿府へ参りもんそ。

 

だけど、あんたは中止してくれるんですね。

 

うなずく吉之助を見た勝は、初めて笑顔を見せた。

そして、立ち上がる勝に、吉之助は手をついて深々とお辞儀をした。

 

勝先生、この度はお忙しいところ遠方まで来て頂き、ありがとうございもした。

 

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【十八】

 

糸は愛加那の暮らす奄美大島へ向かった。

九歳になった菊次郎を引き取る為だ。

 

愛加那と糸はお互いを認め合い、子供というのは本当に可愛いものだと話し、糸は大切に育てる事を愛加那に約束した。

 

愛加那も、自分の息子というより西郷吉之助の子供として、こういう日が来るものだと納得しながら育てていたのだ。

 

悲しい思いをしている愛加那に対し、糸も涙を流しながら、愛加那の気持ちを汲んだ。

 

菊次郎さあ、今日からおはんは、私の子供ですよ。そして、薩摩の男ですよ。

 

明治二年(一八六九)菊次郎が引き取られた。

西郷一家は、上之園の借家から武村に移ったところであった。

 

この家に西郷夫婦と寅太郎、菊次郎、吉之助の弟の吉次郎の妻と二人の子供、そして東京にいる弟・従道(信吾)の妻、清子が住んでいる。

 

それにこの家には犬が十数匹いた。

物欲がない吉之助だったが、犬の事となると目の色が変わるのである。

 

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猟犬や洋犬もたくさんいる。

この家で吉之助は、『西郷隆盛』という名を得た。

 

この隆盛というのは、実は父・吉兵衛の正式名で、役人が勘違いしてしまったのである。

吉之助は『よか、よか。』と、別に訂正する事はしなかった。

 

吉之助は公務から帰って来ると、菊次郎を大声で呼ぶ。

 

おい、菊、出かくっど。

 

そして、犬たちの名も呼ぶ。

 

おい、ツン、サキチ、シロ、行っど。

 

猟に連れていく犬たちと、自分も同じ様に呼ばれる菊次郎だったが、それが彼にとっては嬉しくてたまらなかった。

 

そんな菊次郎と仲がいいのは大久保伸熊だ。

大久保利通(一蔵)の次男である。

 

新しい時代は、薩摩の者たちが勝者として終わった。

敗者は徳川幕府となるのだが、勝者と敗者はあっけなく入れ替わるという事を常に吉之助は、頭に入れていた。

 

今や薩摩の男たちが、高価な洋服を着て、徳川の御家人の女たちを妻妾にする。

こういう者の為にどれほど多くの血が流されたことか。

 

吉之助は、もうこれでいいだろうとつくづく思っていた。

 

もうよしごわんそ。

 

愛犬や息子と共に野山を走り、斉彬の墓に詣でる生活。

吉之助は、充分これに満足していた。

 

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しかし、新政府に不満を持っている者たちが、たくさんいる事について、大久保は困っていた。

そこで大久保は、吉之助を頼った。

 

吉之助は、岩倉や大久保たちと一緒に長州・土佐をまわり、御親兵を徴募した。

天皇に刃向かう者たちを倒す為に、忠誠を誓う兵士だ。

 

これによって、大久保は政府に面目が立つ。

吉之助もこれで薩摩にしてやるべき事は終わった。と、思ったのだった。

 

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【十九】

 

新時代、新しい天皇を作り上げようとしたのは、岩倉具視と大久保利通であった。

天皇のために、薩摩、長州、肥後、土佐、越前からそれぞれ二人の若者が選ばれ、お側に仕える事になった。

 

吉之助は、薩摩から高島鞆之助(たかしま とものすけ)と村田新八、そして別枠として旧幕臣から山岡鉄太郎を推挙した。

 

ところが、その新八は、岩倉使節団に入り旅立ってしまった。

もちろん、木戸も大久保もだ。

 

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それによって吉之は、政府も天皇も託される事となった。

天皇と行動を共にする様になると、吉之助は全力でこの方を守っていこうという気持ちになっていくのであった。

 

二十一歳の青年である天皇の、担うものの大きさを考えると、まるで我が事の様に身震いしそうな思いになる。

 

そして天皇は、いつの間にか親愛を持って吉之助の事を『西翁(さいおう)』と呼ぶようになったのである。

 

ヨーロッパから戻った大久保は、ロンドンのすごさを吉之助らに語った。

しかし吉之助は、日本に近い朝鮮から、外交を始めなければならないと言った。

 

すると、朝鮮へ使節を出すという事が決まり、吉之助の朝鮮使節が決定したのだ。

そんな騒ぎの中、大久保邸に薩摩の男たちが集まった。

 

大久保さあ、なんとかしてくいやんせ。兄さあを朝鮮に行かせて、むざむざ死なす気じゃしか。兄さあは、自分の命など少しも惜しかと思うてなか人じゃ。

 

三条公が倒れたために、陛下が見舞いにこらるっという。陛下は心から吉之助さあの事がお好きじゃ。吉之助さあを朝鮮に行かせんようお願いするしかなか。

 

やがて、天皇から『国政を整え、民力を養い、努めて成功を永遠に期すべし。』といった勅書が下されたのである。

 

それは、吉之助の命を助けるのと同時に、大久保側の政治の駆け引きの勝利であった。

そして、何のためらいもなく、吉之助は辞表を出し、鹿児島に帰ってきた。

 

【二十】

 

薩摩に戻った西郷は、学校なるものを作った。

 

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西郷先生のところで学べる』とういう事で、鹿児島はもちろん、九州の各地から生徒が集まってくるようになった。

 

西郷は、薩摩に戻って百姓になる。と公言していたが、西郷を追って鹿児島にやってきた者達が群れをなしてやってきた。

 

そういう者達の為にも、西郷は結局、何かを始めない訳にはいかなかった。

そうして、『学校』というものに、たどり着いたのである。

 

明治七年の春、吉之助は指宿の鰻温泉に滞在していた。

そこへ、江藤新平が密かに訪ねてきたのである。

 

江藤は、司法卿として数々の業績をあげた佐賀の政治家だ。

佐賀では憂国党という士族の集団が勢力を持ち始めていた。

 

彼らは、久光を何とか盟主にしようとし、佐賀ではとても騒がしい事態となった。

そして、連中を大人しくさせる事。という要請に江藤は、のってしまったのである。

 

今は帰らん方がええ。もしかすると、大事に巻き込まれるかもしれない』と懸念した板垣退助は、必死でとめた。

しかし、江藤は佐賀へ戻ったのだ。

 

それに偶然なのか、江藤が佐賀へ戻った時に、東京で右大臣 岩倉具視が襲われた。

 

そして佐賀県令は更迭され、佐賀は中央政府の監視下に置かれるようになったのだ。

 

江藤は激怒した。

文官と軍隊とを切り離なさなければ。と、江藤は常々言っていたからだ。

 

やがて江藤は反乱軍の首領になり、政府軍が佐賀に進撃する中、船で脱出し、鹿児島の西郷を頼ったのだった。

 

西郷さんが、おい達についちくれたら、九州の、いや御一新ばおいたちの手でやり直すばい。

 

政府の力というもんは、おいたちが考えているよりも大きくなり、完成されておっとじゃ。

 

ばってん西郷さん、あんたは今の世の中を見てどう思うな。今、不平と不満と怒りが渦まいよっばい。これは、武器にしてもういっぺん闘う時が来ちょっちゃなかと。

 

江藤さあ、不平や不満というもんは決して力にはなりもはん。人間の持っている卑しかもんごわす。そいを戦に使ってはいけもはん。

 

そうして江藤は、西郷からの協力は得られなかった。

 

それから一ヶ月もしないうちに、江藤は捕縛された。

そして裁判にかけられたのだ。

 

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そうして処刑となった江藤は、残酷な殺され方をされた。

斬首され、それは長くさらされ、その恐ろしい写真も全国にバラまかれたのである。

 

これを命じたのが大久保だと知って、西郷は衝撃を受けた。

そして、西郷が敗れた征韓問題だったが、次の年、いとも容易に大久保の政府は台湾に出兵したのだ。

 

それは、琉球の漁民が、台湾の先住民族に惨殺されたのがきっかけだった。

しかし、各国の反対にあってすぐに撤兵となった。

 

明治九年になると、私学校の規模と力は、県政をうごかすほどになっていった。

西郷が嫌った、士族の不平不満が、日本を覆うようになってしまったのだ。

 

各地で大小いくつかの士族による反乱が起こり、それはやがて農民による暴動にまで発展していった。

 

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西郷は、いつ起つのか

 

そうした期待と好奇心とが日に日に高まって行く中、当の西郷自身の日常はまるで変わる事はなかった。

そんな西郷の日常とは正反対に、私学校の若者たちは爆発寸前で、廃刀令や秩禄処分が、それに拍車をかける事となった。

 

そして、そういった空気にいち早く気付いたのが、大久保たちがいる中央政府だった。

その年の暮れ、大警視・川路利良(かわじとしよし)は、現状を探る為、少警部ら二十一人を鹿児島に送り込んだ。

 

そうして川路から送られてきた彼らは、すぐに血気に流行る私学校の生徒たちに捕まった。

そして、拷問の末『西郷を暗殺に来た』と自供したのだ。

 

しかし、これには色んな説があり、『視察にきた』を『刺殺にきた』との誤解があった。や、拷問の末、嘘の自供をした。等だ。

西郷自身も、大久保がまさか本気で自分を殺そうと思っていたとは感じていなかった。

 

鹿児島での集会は西郷も参加した。

その集会で様々な案が出たが、いつしか全軍挙げて上京、熊本をまず制圧して東上すべしという事になった。

 

きっと大久保の方は、西郷が軽率に決起に加わるはずはないと思っていただろうし、西郷は、いざとなったら大久保は、慌てて鹿児島に弁解にやってくるはずだ。と思っていた。

 

しかし、大久保はやって来なかった。

代わりに使者である、海軍大輔海軍中将の川村純義がやってきたが、私学校の生徒たちが上陸さえ許さず、結局引き返す事になってしまった。

 

そうして西郷と大久保は、お互いの真意を知る最終の機会が無くなったのである。

 

そして、私学校前から西郷を先頭に、一万六千の兵が出陣した。

それに西郷の息子、十七歳になった菊次郎も参戦した。

 

まず一行は、政府軍の鎮台が置かれている熊本城を目指した。

そうしてここで、二ヶ月間戦う事となった。

 

【西郷どん】あらすじ(ネタバレ)!【下】

 

熊本城をなかなか落とせない薩軍は、政府軍を遮断するため、田原坂へと北上した。

しかし、ここでも徹底的に攻撃を仕掛けられる事になったのだった。

 

司令室では最後の軍議が開かれていた。

西郷を中心に、桐野利秋、村田新八、池上四郎、別府晋介らが死力を尽くしてこのまま東京へ向かうという案が出た。

 

しかし政府軍に包囲され、食糧も底を突いていた為、そんな事は無理だと解っていた。

そして夕方には西郷の口から解軍宣言が発せられた。

 

降伏する者は降伏し、死にたい者は死にやんせ。みんな自分の欲するところに従っとじゃ。

 

左足を政府軍に撃たれ、切断となってしまった菊次郎の元へ西郷は向かった。

司令官の隣家にいる菊次郎と、その菊次郎に付き添ってくれている熊吉に言った。

 

菊の命をよう助けてくれた。熊吉、礼を言うでな。菊、足の傷は痛むか?

 

痛みは治まっておいもす。もう脚がなか事にも慣れもした。

 

そんな菊の強がりに、笑顔を見せる西郷だった。

 

未明、可愛岳を突破して三田井に向かう。そこを抜けて鹿児島に帰る。包囲を抜けらるっかどうか、もし生きて帰る事ができたら、そこで死ぬ事になっじゃろう。お前は、白旗を掲げ降参したことで殺される事はなか。国際法というもんに守らるっとじゃ。

 

おいはどげな事をしても、ついていきもす。這ってでもついていきもす。

 

お前の頭には新しか事が詰まっちょる。むざむざ死なれたらたまらん。

 

父上やめてくいやい。おいと一緒に降伏をいたしもんそ。

 

白旗は、動けん者の為じゃ。さあ、おいはそろそろ行かんならん。

 

父上!

 

【西郷どん】あらすじ(ネタバレ)!【下】

 

そうして西郷は、死力を尽くして包囲を脱出し、二週間後鹿児島に帰り着いた。

もはや兵は四百に足らなくなっていた。

 

そして、政府軍による城山への総攻撃が始まり、身を潜めていた洞窟を出て、西郷は別府晋介に言った。

 

晋どん、もうここらでよか。

 

そして別府晋介に、首を落としてくれる様、介錯を頼んだ。

九月二十四日、西郷隆盛の一生が終わった。

 

もう自分の役割は終わった。自由にしてくれ。

そう言っている様だった。

 

その翌年には、大久保一蔵が馬車で赤坂仮御所へ向かう途中に暗殺されたのだった。

ふところには、西郷の手紙があったというが、それは定かではない。

 

【完】

 

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