2018年大河ドラマ【西郷どん(せごどん)】のあらすじ(ネタバレ)です!
では、第20話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~!
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目次
【西郷どん(せごどん)】第20話あらすじ(ネタバレ)!
吉之助は菊池源吾として、奄美大島で愛加那と新しい生活を始める事になった。
一方、吉之助のいない薩摩の状況を一年前にさかのぼってみる。
。。。。。。。。。。
大山格之助や村田新八ら薩摩の二才(にせ)たちは、毎日吉祥院に集まり、激しく議論を交わしていた。
それは、吉之助を一日も早く島から戻す為の話だ。
しかし、薩摩は公儀の顔色ばかりうかがっている。
いっそ斉興を斬るしかないのか?いや、今は薩摩、日本を強くする時だ。
その時、正助を相手に碁を打っていた吉祥院の住職・真海和尚(しんかいおしょう)は、『おはんら、いつも同じ事ばっか言うちょっど。』と高らかに笑った。
すると正助がピシリと碁石を置いて言った。
『ご隠居を斬るなんち愚策じゃ。吉之助さぁに切腹を命じず、生かしたとはご隠居様じゃ。』
そう言う斉興のところに足しげく出入りしている正助の事を、有馬新七や有村俊斎は気に食わない。
正助自身は、用事があって出入りしている。と言う。
大久保家は、両親が隠居して祖先の墓がある川上の地へ移り住む事になった。
妻の満寿はもうじき出産をひかえている。
そんな中、正助は吉之助との約束を果たすべく、ひそかに策を巡らせていた。
島津久光国父誕生
斉興に正助を紹介された久光は苦い顔になった。
何がお初なものか。この男はすでに幾度か久光に接近してきた事があるではないか。
どう取り入ったのか、今は斉興の為に城下の若者たちの怒りや不満を報告しているのだという。
斉興は、囲碁好きの久光に正助と一局打ったらどうかとすすめ、対戦する事になった。
皆、ご機嫌取りで久光に手加減するが、正助は本気で久光の石を殺してきた。
『お前、何を考えちょっ。お前は兄上のそばにおった西郷吉之助の友ではなかったのか。』
久光は以前から吉之助を嫌っている。
『恐れながら、遠からず先に、しかるべき時がやって参りもす。』
斉興の世はもう長くないと言っているのだ。
その時こそ、久光が亡き殿の遺志を継いで、腐った公儀の前に兵を起こす時機である。
初めは色をなした久光だったが、正助の眼差しに射抜かれた様に、黙って話を聞いている。
『政の矢面に立ったこつのなかおいに、家臣たちが従ごうてくれるち申すか?』
国父とも呼ばれるべきお方に従わぬ家臣がどこにいようか!と力強く言う正助の言葉に、久光の顔にみるみる笑みが広がった。
正助は、この時より徐々にその頭角を現して行くことになるが、それはまた、旧知の仲間たちとの確執が生じる始まりでもあった。
そして、その通り斉興は思い病に侵されこの世を去った。
安政六年九月十二日、正助の言った『しかるべき時』がついに訪れたのである。
久光は斉興に代わって後見の座に就き、藩主の父として国父と呼ばれるようになった。
同年十一月、薩摩を脱藩して江戸に潜伏していた俊斎の弟たちから、井伊直弼の過酷な弾圧を知らせる文が届いた。
橋本左内も吉田松陰も死罪になり、幕府に反対する者はことごとく処罰されているという。
すると有村俊斎が、水戸の脱藩浪士たちと手を組み、井伊を襲う計画が進行していた。
有村俊斎を先頭とした一同と共に、勢い込んで立ち上がった。
その時、ずっと黙って聞いていた正助が口を開いた。
『・・・まだじゃ。今はまだ早か。』
すると、水を差されたと思ったのか、俊斎が正助の胸ぐらを掴み取る。
そんな俊斎を有馬新七が止めた。
『こん知らせを聞いても奮い立たんやっせんぼは、捨て置け!同士を集めっど!』
そう言って、二人は出ていった。
残った村田新八と大山格之助に、今は藩の出方をみようと正助は冷静に諭した。
吉祥院には、かなりの数の同士が集まっていた。
有馬と俊斎によって激しい剣術の稽古が行われ、堂内は物々しい雰囲気になっていた。
そこへ正助が入ってきた。
『静まれ!国父様のおなりじゃ!』
堂内に久光が現れ、皆、仰天してひれ伏す。
そして、騒然とする一同に向かい、書付を粛々と読み上げ始めた。
『殿より、じきじきに賜った書じゃ。』
いずれ時が来れば亡き斉彬の遺志を継ぎ、薩摩は今の乱れた世で必ずその務めを果たす。
それまでは、藩の名を汚さず忠義を尽くしてほしい・・・・
感動して涙を流す者、武者震いする者、反応は様々だったが、『精忠の士の面々へ』という結びの一文には気勢が上がった。
『皆の者!今、殿は時が満ちるのを待っちょっとじゃ!そいを忘れ、血気にはやって脱藩すっとは、殿への不忠と心得よ!時が来たら立つ!』
『はは。』
これは、正助の書いた諭し書きのおかげで彼らを抑える事が出来たのだ。
友の理解
その日の夕刻、正助が家で文をしたためていると、大山たちが顔を揃えてやって来た。
『正助!あん諭し書き、わいが書いたものではなかか?』
仲間たちはその事に気づいていたのだ。
しかし、正助の口から久光をおとしめるような事を認める訳にはいかない。
仲間を売って心が傷まないのかと非難する有馬に、売ったのではなく救ったのだと答えるが、もはや正助の言葉は信じてはもらえなかった。
裏切り者め!と有馬が刀の柄に手をかけたところを、大山が全身で止めた。
そして、正助が書いていた文を手にして、これを見てくれと言った。
『吉之助さぁを呼び戻してくれち、嘆願書でごわす。』
一同は、声を失った。
『・・・・・やっとじゃ。やっと殿に、こん文をお届け出来るところまで来たとじゃ。』
正助がしてきた事は、全て吉之助との約束を果たすためだった。
『ないごて、そいを早よ言わん!』
『・・・おいは、おいのやり方でしか出来ん。』
そう言って、正助は頭を下げた。
皆、吉之助に会いたいと言った。
その気持ちは有馬も同じだったが、正助に対する反感は拭えないらしい。
『おいは好かん。わいのやり方も何もかも!武士には実行あるのみじゃ!』
そう言って去っていく有馬を俊斎が慌てて追いかけた。
夏に正助の息子が生まれた。
名は彦熊(ひこくま)といった。
夜、正助が息子の寝顔を見つめていると、満寿が心配そうに言った。
『今日はもう、おやすみになられたらどげんですか。』
吉之助がいてくれたら・・・吉之助なら皆を一つに束ねる事が出来た。と正助が言った。
すると満寿はほほえんで言った。
『そんままの旦那さぁがよかです。』
万延元(1860)年4月、奄美大島。
愛加那の左手の甲に新しいハジキが入った。
そんな愛加那と仲睦まじく新婚生活を送っていた吉之助のもとへ、木場伝内が正助の文を持って駆けつけた。
さる三月三日の雪降る朝、井伊直弼は水戸と薩摩の浪士に暗殺された。
井伊にとどめを刺した俊斎の弟・次左衛門は斬られ、薩摩に戻ったもう一人の弟・雄助は切腹させられた。
介錯を務めた兄の俊斎はもちろん、有馬たち精忠組の志士は今や爆発寸前だという。
木場伝内が去り、浜辺にたたずんで海を見つめている吉之助に愛加那が不安そうに寄り添ってきた。
『心配せんでよか。おいは、こん島でおはんと生きるち決めたとじゃ。』
強く愛加那を抱きしめる吉之助の顔はいつしか西郷吉之助のそれに戻っていた。
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