2018年大河ドラマ【西郷どん(せごどん)】のあらすじ(ネタバレ)です!
では、第25話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~!
各話のあらすじ(ネタバレ)は、こちらからどうぞ! ↓
目次
【西郷どん(せごどん)】第25話あらすじ(ネタバレ)!
死の淵をさまよっていた吉之助は、再び生を受けた。
薩摩に背く事になっても、吉之助を死なせないと、土持たちが牢から出したのだ。
そして、島の名家である土持家の奥の間に寝かされていた。
そんな吉之助の前に、庭からひょっこり雪篷が姿を現した。
おぼろげながらも、誰かが水を飲ませてくれた事を覚えている。
あれは、雪篷ではなかったのか。
『目の前で死なれるのは迷惑だっただけじゃ。』
『雪篷さぁ、ないごて、こん島へ?』
すると、久光の本を売った金で酒を買ったのがバレたのだと雪篷は言う。
目を丸くする吉之助の前で、雪篷は笑った。
そうして雪篷は土持に、もう一度藩命をじっくり読んでみろ!と、意味深な言葉を残し、去って行った。
鶴が言うには、書家であった雪篷は、『お由羅騒動』の時、いわれのない罪で流されたらしい。
いつか友が呼び戻してくれると信じていたが、十数年たっても戻される事はなく、そのうち薩摩からの文も届かなくなり、あんな風に飲んだくれになったというのだ。
すると、藩命が書かれた書状に熱心に目を通していた土持が大きな声を上げた。
『あ!妙案を思いつきもした!』
生麦事件
翌日、土持家の庭に、座敷牢が建てられた。
それを聞いて飛んできた代官の黒葛原に、『囲いに召し込み』と書かれていただけで、牢にいれよ。とも、どんな囲いにせよとも書かれていない。と言った。
『遠島は罪人を死なせる罪ではありもはん!どうかお目こぼしを!』
ひれ伏して懇願する土持に、黒葛原も折れた。
体がすっかり回復した吉之助は、世話になってばかりでは申し訳ないと、島の子供達に学問を教える事を申し出た。
そうして島役人の子供だけではなく、ヤンチュの子供達も集めて欲しいと言った吉之助の周りに、たくさんの子供達が集まった。
初めは、遠慮していたヤンチュの子供達も吉之助に促され、役人の子もヤンチュの子も皆同じと教えた。
こうして吉之助が島での新たな暮らしを始めた頃、俗にいう『生麦事件』が起こった。
文久3(1863)年 夏。
土持が血相を代えて、庭先に駆け込んできた。
『エゲレスの軍艦が薩摩に向かっちょっち知らせが!』
寝転んで酒を飲んでいた雪篷も飛び起きた。
昨年の8月21日、神奈川の生麦村でのこと。
薩摩への帰途についていた久光の行列を、馬に乗ったイギリス人が横切ろうとした。
大名行列を乱す事は、何人たりとも許されない。
そして、憤慨した奈良原喜左衛門(ならはら きざえもん)という藩士がこのイギリス人を斬ってしまった。
これに憤慨したイギリスが、三十万両という途方もない賠償金を幕府に要求してきた。
『こたびの事は、薩摩が勝手にした事。ならば、責めを負うのも当然、薩摩であるべき。』
そう家茂に進言したのは、久光嫌いの慶喜だ。
そして、煮え切らない日本側の態度にイギリスは、艦隊を薩摩に向かわせたのである。
『エゲレスのいいなりになってはなりませぬ。薩摩の兵は日の本一でございます。』
そう一蔵は、久光に断固として開戦を主張した。
中山と堀が顔色を変えて反対する。
久光は、そんな二人を叱りつけ、一蔵にはそれでこそ薩摩隼人じゃ!と褒めた。
事件を起こした奈良原と、イギリス人にとどめを刺した海江田が責任をとって、腹を斬ろうとしていた。
そこへ一蔵が飛び込んできて、今こそ薩摩が1つになる時だ。と言った。
そうして、一蔵が久光に掛け合い、兵は1人でも多いほうがいいと伝え、2人の許しをもらったのだ。
海江田も大山も、一蔵に助けられ、わだかまりも解けていった。
こうして薩摩が巨大な大英帝国に立ち向かう事になったのである。
沖永良部島との別れ
沖永良部島では雪篷が騒ぎを起こしていた。
漁師の船を盗み、島抜けを図ろうとしたのだ。
それを聞いた吉之助が浜へ駆けつけた。
雪篷は、イギリスと戦になる前に薩摩を止めなければ、犠牲になるのは民だ。と思い、行動を起こしていたのだ。
吉之助は、雪篷の気持ちが痛いほど解った。
実は雪篷もまた、斉彬に薫陶を受けた一人だったのだ。
しかし、黒葛原が2人を座敷牢に押し込めてしまった。
琉球に近いこの島は、イギリス軍艦の通り道である。
島民はいつ攻撃されてもおかしくないと思い、怯えていた。
そんな島民を守る事を決めた吉之助は、雪篷と共に座敷牢から抜け出した。
『まずは、見晴らしのよか高台に交代で見張りを置く!』
黒葛原は見て見ぬふりをして去って行った。
高台で土塁を作り、作業をしていた雪篷と吉之助と土持らに、ヤンチュの子供達が駆け寄ってきた。
学問を教え、一人の人間として扱ってくれた吉之助をヤンチュの子供達は、心から慕っていた。
すると、今度は島役人の子供達が島民たちと一緒にやってきた。
吉之助は、温かい目でその光景を見つめた。
しかし、この薩摩とイギリスの戦は、わずか二日で終わってしまう。
薩摩はイギリス軍の上陸を許さず、世界最強と言われた艦隊を追い返す事が出来たのである。
それから約半年が過ぎた元治元(1864)年、2月に吉之助はついに赦免され、信吾が使者として島に迎えに来た。
もちろん一蔵たちの尽力があってこそだった。
『おいの負けじゃ。わいには、ほんのこてよか友がおっとじゃな。』
雪篷が吉之助に言った。
この1年余り、雪篷は吉之助に書と漢詩を教え、ともに学問や時勢を語り合った仲になっていた。
翌日、浜を離れる吉之助の小舟に向かって、がけの上から大きな白い布を握る川口雪篷の姿があった。
『西郷どーん、西郷どーん!』
雪篷の思いが胸に迫り、吉之助は強くうなずくと深々と頭を下げた。
そして島を出た吉之助たちは蒸気船に乗り、鬼界島で新八を乗せ、そして薩摩へ向かった。
その途中、信吾の気配りで大島に寄り、吉之助は愛加那と子供達に会う事が出来た。
吉之助が、もう二度とこの島に戻らない事は、愛加那も解っている。
『旦那様や、大事なお役目ぬあるから。』
許してくれと謝る吉之助に、愛加那はハジキの入った手を自分の胸に置いた。
最後の別れをする二人を輝く海と空が静かに見守っていた。
【西郷どん】26話(7/10)あらすじ(ネタバレ)!に続く!
川口雪篷役【西郷どん】で石橋蓮司が演じる!せっぽうが流された理由とは?
【西郷どん】生麦事件とは?イギリス人が悪いのか?久光の責任なのか?
各話のあらすじ(ネタバレ)は、こちらからどうぞ! ↓