2018年大河ドラマ【西郷どん(せごどん)】のあらすじ(ネタバレ)です!
では、第40話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~!
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目次
【西郷どん(せごどん)】第40話あらすじ(ネタバレ)!
暮も押し詰まった、明治三年十二月。
岩倉具視と大久保利通が勅書を携えて薩摩へやってきた。
久光はすぐ東京に上り、新しい政府に力を貸すようにという勅命である。
しかし、久光は体調不良を理由にこれを断ってしまった。
『政府はとんでもなかこつをたくらんじょっ。そうじゃなかか、一蔵どん。』
岩倉、大久保、従道が集まった城内の一室で、藩の大参事を務める隆盛が言った。
『日本全国の藩を取り潰そうち考えちょっ。今、全国の藩がばらばらに行っている地方の政を、藩を潰して政府が直接行うようにする。』
世にいう『廃藩置県』である。
そこまでやる腹づもりだったかと隆盛は瞠目した。
異国に負けない国をつくるには金がかかるので、廃藩は直ちに行わねばならないというが、実行すればまた国中で反乱が起きるかもしれない。
従道が言うには薩摩には行き場を失った二十万もの士族がいるが、もし久光が政府に従わぬと決め、その士族たちと結びついたら・・・
『薩摩とも戦わねばならん。』
従道の言葉を大久保が沈痛な面持ちで引き取る。
そうならないように、久光を薩摩から引き離そうという意図だったのだ。
大久保が隆盛に覚悟を決めてくれと懇願する。
『・・・・・戦わずして勝てる軍が、いよいよ要じゃな。』
薩摩だけでなく、長州や土佐からも兵を集めて、帝の軍を作り、その軍を隆盛が率いるのだ。
有力諸藩の兵力を敵対させるどころか、味方に引き入れてしまうのだ。
大久保が取った手を隆盛もがっしりと握り返した。
そして大久保は久光に上京の件を考え直してもらう為、訪れた。
下がれ、下がれと扇子で追い払う久光に対し、自分はもう島津家ではなく、帝に仕える身だと言うと、久光が真っ赤になって怒り出した。
『大久保・・・こん恩知らずがっ!!』
久光のために新政府の席を設けている。それが自分の恩返しだと答え、大久保は深々とひれ伏した。
恩義ある主に決別宣言するのは胸が痛んだが、歩みを止めるわけにはいかなかった。
廃藩置県
隆盛から御親兵の話を聞いた若い侍たちは狂喜した。
活気を取り戻して剣術の稽古に励む若者たちを隆盛はまぶしそうに見守った。
そして、年が明けた明治四(1871)年二月、隆盛は熊吉を連れ、東京へと向かったのである。
東京では大久保邸で隆盛を歓迎する祝の会食が催され、新政府の面々が一同に会した。
そこには三条・岩倉の公家組、木戸・伊藤の長州組、板垣・後藤の土佐組、江藤・大隈の肥前(佐賀)組である。
会食では侃々諤々の議論が中心となった。
そして、皆が去った後、大久保と隆盛は一息ついた。
『まず、せんにゃならんのは、時を書けても皆を説くこっじゃ。薩摩、長州、土佐、肥前の足並みを・・・』
隆盛の言葉を大久保が首を横に振って遮る。
もう、時はかけれらない、薩摩が陣頭に立って事を推し進めるしかないと力説する。
そんな二人におゆうが紅茶を持ってきた。
大久保は、おゆうとの間に達熊(たつくま)という息子をなしていた。
大久保は正妻のますに、子供たちを連れて東京へ来いと言ったそうだが、ますはおゆうの存在に気づいていたので、断ったらしい。
隆盛はなんとも言えない気持ちで、大久保を見つめた。
同年四月、鹿児島、山口、高知の三藩から合わせて八千という大軍勢が東京へとやってきた。
しかし、その中の土佐と肥前が障壁でなかなか断行しない。
もし戦ともなれば金がかかる。
銭が底をついたら新政府はどうなるのだ。
『われらの給金を減らし、質素倹約に努めればよか。』
そう言って隆盛は豪華な料亭の重箱を断り、持参した握り飯をほおばった。
一同が気詰まりになったのは言うまでもない。
その夜、大久保は隆盛と熊吉のみすぼらしい長屋を訪れた。
『吉之助さぁ・・・みんな、やりにくかち言っちょ。』
『そうじゃろな。』
吉之助は厳しい口調で言った。
新政府の悪政と、私腹を肥やす役人、これでは日本は何もかわらぬと腹を切った横山安武の言っていたとおりだと。
『吉之助さぁ、今はおはんと言い争いをしちょっ場合じゃなか!』
長州の木戸と組んで廃藩を断行する。
もし薩摩と戦になっても戦うと大久保は強い眼差しで隆盛を見据えた。
そして数日後、大久保が木戸と手を組み、土佐・肥前を出し抜いて廃藩置県の勅書を賜った。
『こんな政府やっちょれるか!』
後藤、板垣、江藤、大隈が次々と椅子を蹴り立て、最後には三条まで立ち上がった。
焦る岩倉を尻目に大久保は冷静だった。
『足手まといは辞めて頂いて結構。』
皆が決裂したと聞き、遅れて来た隆盛は一同に説いた。
藩の取り潰しは、政府が一枚岩になってこそ初めてなせる。御親兵を、そして民を裏切ってはいけない。
『皆が一つとなれるなら、おいが全て引き受けもんそ。たとえどこが刃向かってきてもじゃ。』
誰一人、隆盛に物申せる者はなかった。
『・・・遅れてすまんかった。』
一同が去り、力尽きたように座り込んでいる大久保に、本当は迷っていたのだと隆盛が告白する。
自分が支えるから、思う通り存分にやれ。
いつか二人で薩摩に帰れる日も来ると言った。
七月十四日、諸藩の知藩事たちが集められ、廃藩置県の勅書が読み上げられた。
藩は完全に解体され、前藩主の知藩事たちは全員罷免(やめる)される事となった。
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