2018年大河ドラマ【西郷どん(せごどん)】のあらすじ(ネタバレ)です!

では、第43話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~! 

 

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目次

【西郷どん(せごどん)】第43話あらすじ(ネタバレ)!

 

【西郷どん(せごどん)】第43話あらすじ(ネタバレ)!

 

話は前夜に戻る。

帝に使節団の失敗を叱責されてしょげ返っていた岩倉は、伊藤にそそのかされて料亭にやってきた。

 

しかし待っていたのは、政府に居場所が無くなった木戸、井上、山県ら長州勢だった。

散々グチを聞かされていたところへ、政府を去るという噂の大久保がやってきた。

 

大久保は、隆盛に勝って今の政府をぶっ壊したいのだと言った。

そのためにはまず、隆盛の朝鮮派遣を覆す・・・

 

面白い事になったと岩倉は怪しく目を光らせた。

そして今、まさに会議室でかつての盟友同士が対峠している。

 

一人で行けば殺される、そしてそれが戦の火種になると大久保が言えば、礼節を持って接すれば、気持ちは必ず通じると隆盛が返す。

 

しかし大久保は、朝鮮よりもまず、富国強兵が第一だと言い、そのためには欧米のようにどんどん工場を建て、武器、船、鉄道・・・と、力説した。

 

不意に拍手の音がし、江藤が皮肉たっぷりに言った。

 

大久保卿、すばらしか議論のすりかえ。実にお見事。ご一同、今、おいたちが論ずるべきは、朝鮮国への使節派遣たい。

 

大久保の熱弁に心を奪われていた一同がわれに返った。

しかし大久保は、隆盛だけをひたと見据えている。

 

おいは朝鮮国と国交を結びに行くとじゃ。

 

それをすれば揉めるのは必至だと大久保は譲らない。

そしてついに岩倉は、観念したように言った。

 

・・・西郷、望み通り、朝鮮国へ行ってこい!

 

怒りに震える大久保をよそに朝鮮使節派遣は可決され、後日太政大臣の三条が帝に奏上するのみとなったのだが、その三条が倒れてしまったのである。

 

三条が病欠の為、予定されていた閣議は中止となり、隆盛は三条邸に見舞いに訪れた。

しかし、面会出来る状態じゃないと聞かされ、隆盛は心労をかけた事を詫びた。

 

そうして一礼をして帰ろうとした時、三条が奥から飛び出して来た。

 

こない頼りないまろが、扇の要なはずがないやろ!・・西郷、本当にすまん。

 

そして、乱れた息で言った。

 

大久保が、恐ろしい事をたくらんでいる・・・・・

 

その数日後、再び閣議が開かれた。

閣議決定の内容は、三条に代わり岩倉が奏上していた。

 

そして、朝鮮国使節派遣について、天子様から国政を整え、民力を養い、努めて成功を永遠に期すべしとおっしゃっている事を話した。

つまり、朝鮮国使節派遣は見送りという事だ。

 

それを聞いて岩倉に詰め寄る参議の面々を制して、隆盛が言う。

 

われらの尽くした論議が意味を成さずでは、われらがここにいる意味すらもなくなります。

 

この決定は天子様のご叡慮や。天子様が、お前の事をお気にかけあそばされてたで。死に急いではならん、とな。

 

隆盛は悔しさを飲み込み、朝鮮の居留民の命が危ないと分かったら、必ず救い出すように頼んだ。

 

・・・おいの役目は、ここまででございもす。

 

隆盛は深く頭を下げ、会議室を出て行った。

執務室で荷物をまとめていると、使節の派遣中止を聞いた桐野たちが血相を変えて飛び込んできた。

 

岩倉のところへ兵を出すと言う皆に対して、隆盛はお前たちは辞める事も、騒ぎ立てる事も許さないと厳命する。

 

そうして明るく、後は頼んだと告げた隆盛を皆は、しんみりと見ていた。

明治六年十月二十四日、隆盛は政府に辞表を出した。

 

その翌日、隆盛に続いて江藤、後藤、板垣も政府を去った。

大久保は敵対する土佐・肥前の主要な面々を政府から排除し、新体制を作る事に成功した。

 

世に言う『明治六年の政変』は、こうして幕を閉じたのである。

 

盟友との別れ

 

数日後、思い詰めた顔で吉之助を訪ねてきたのは、木戸だった。

 

西郷君、東京を去るんは本当か・・・

 

まさか、木戸さぁまで政府を去るち言うつもりではなかでごわんそ。

 

木戸が図星を指された顔になる。

条約改正に失敗し、その渡航の最中に留守政府の長州の者達は汚職にまみれてしまった責任を自分が取らなければならないと言う。

 

実は昨夜、岩倉が木戸たちを料亭に招き、政府に戻る様働きかけてきた。

薩摩出身者たちの暴動や隆盛の挙兵を危惧し、長州勢を取り込もうとしたのだ。

 

隆盛は、山県や井上ら、長州の仲間達の為にも政府に残ってもらいたいと言った。

 

人は皆、間違いを犯すもんじゃ。間違いを認め、どう明日へ向かうか。そいで、そん人の器量が分かる。

 

この男、やはり岩倉とは器の大きさが違う・・・

そして、木戸は深々と頭を下げた。

 

その夕刻、隆盛は大久保邸を訪ねた。

鹿児島に帰る前にどうしても本人に聞きたい事があったのだ。

 

おいは土俵際でまんまと太政大臣代理となった岩倉様にしてやられた。あいは、おはんの仕組んだ謀りごとか?

 

ああ、そうじゃ。

 

おはんは子供の頃から、下加冶屋町で一番頭がよか秀才じゃった。ないごて、あそこまでずる賢く、頭を使わんにゃならんとじゃ?

 

怒りより悲しみのほうが大きかった。

幼なじみの親友は、隆盛を政府から追い出したかったのだ。

 

それならそうと腹を割って話してくれれば、周りを巻き込むこともなかった。

 

おいは、こげな回りくどかやり方は好かん!

 

卑怯者とでもなんとでも言え!おいを憎め!みんな覚悟の上じゃ!

 

・・・・・じゃっどん、嫌いにはなれん。そいが正しか道なら突き進み、何がなんでもやり遂げる。そんな大久保一蔵という男は、どうしても嫌いになれん。

 

吉之助さぁ・・・・

 

あとは、おはんの好きなやり方でやれ。おいは鹿児島で畑を耕す。頼んだど、一蔵どん。キバれ!

 

大久保は、一人孤独に押しつぶされそうになりながら部屋の中に立ち尽くしていた。

これが盟友との永遠の別れになるとは夢にも思わなかった。

 

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