2018年大河ドラマ【西郷どん(せごどん)】のあらすじ(ネタバレ)です!
では、第28話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~!
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目次
【西郷どん(せごどん)】第28話あらすじ(ネタバレ)!
京の大火は町を燃やし尽くした。
そんな中、吉之助はいち早く長州の兵糧米を確保し、焼け出された町の人々に分け与えた。
吉之助の指示により、薩摩では戦場の救護所となり、町民たちを手厚く保護した。
一面の焼け野原となった京の町を、吉之助は直視出来なかった。
『こん責めは、おいがすべて負わねばならん・・・』
御所に向けて砲撃した長州は朝敵となり、禁門での戦からわずか二日後、孝明天皇が長州征伐の命を出した。
また戦をする事になるのか?そう思った吉之助は、急ぎ慶喜の若州屋敷に駕籠を走らせた。
吉之助が到着し、案内されていると、慶喜の怒鳴り散らしている声が聞こえた。
しかし、その慶喜に対等の口を利いている人物がいる。
勢いよく部屋から出てきたその侍は、ふと吉之助を見て言った。
『西郷どん、おめえさん、西郷どんじゃあねのか?』
足のけがや羽織の家紋などで分かったらしい。
『はぁ・・・・』
『お、いけねえ。俺は勝だ。』
『あなたが、勝安房守(かつあわのかみ)様?!』
勝海舟といえば軍艦奉行であり、幕臣の中でも極めて優れた人物だという話しは聞いている。
勝は、またな!と、さっそうと去って行った。
慶喜は吉之助に上機嫌で、イギリス、アメリカ、フランス、オランダの四カ国が、十七の連合艦隊を編成して長州に攻め込んだ話をした。
これは、攘夷決行の為に、馬関海峡を通過する外国船への砲撃や海峡封鎖を行ってきた長州に対する、報復措置であった。
今こそ長州を叩き潰してやると、慶喜がいきまく。
そのとき『戦などおやめください!』と、ふきが飛び込んできた。
吉之助は、そんなふきに『口を慎みなされ。』と告げ、襖を閉めた。
『・・・やれやれだぜ、あいつまで、勝と同じことをいいやがって。』
吉之助は慶喜に、長州征伐の為にお役目が欲しいと言った。
『海軍を司る勝に手を焼いているんだ。勝と会って、海軍の出動を説得しろ!』
勝海舟と坂本龍馬
数日後、吉之助は新八と共に大坂へ向かい、勝が滞在している旅籠を訪れた。
階段を降りてきたむさ苦しい青年武士は、吉之助が本物の西郷かどうか、じろじろ眺める。
近頃、勝は良からぬ連中に狙われており、中には名のある人間を装って会おうとする輩がいるとの事だ。
吉之助と新八は気さくに対応し、慶喜からは犬ではなく、牛男と呼ばれていると、皆を笑わせた。
この青年武士は、土佐の脱藩浪士・坂本龍馬だと名乗った。
するとそこへ、勝がひょっこり帰ってきた。
『なんだ、西郷どんじゃねえか。まぁ、お上がり。なんか用があるから来たんだろ。』
立ち上がった吉之助の、他を圧する様な大きさに、龍馬が息を飲む。
西郷吉之助と坂本龍馬、のちに日本を大きく動かすことになる、二人の出会いだった。
勝は、慶喜のお使いで来たと聞き、吉之助が出した書付けに目もくれない。
異国と交易を始めたおかげで米の値段が跳ね上がり、庶民は困っているのに、戦より他にする事があるだろうと嘆いた。
『勝様がさじを投げれば、民は悲惨な事になります。』
吉之助は、真摯な眼差しで勝を見つめた。
『・・・・あの島津斉彬様が見込んだだけの事はあるな。』
以前、咸臨丸で薩摩に赴いたとき、勝は斉彬から、異国の恐ろしさや軍艦の大切さを教わったという。
『あの方が長生きされていたら、もうちっとましな世の中になっていただろうがね。』
だが、その斉彬が慶喜を立てようとしていたのだ。
すると、勝がいきなり慶喜の書付けを火鉢に放り込んだ。
『ま、俺が斉彬だったら、こう言うね。もう幕府なんざ見限るこった。』
これから先、誰を信じて何をどうするかは、お前次第だ。と、揺らいでいる吉之助の胸に、勝の言葉が深く刺さった。
慶喜との決別
慶喜は、勝に対して烈火のごとく怒ったが、まだ長州征伐の総大将も決まっていない状態である。
『お前もてっきり、戦をする事に異を唱えると思っていたが・・・』
『今、勝ち目が見えました。おいにお任せください。』
元治元年10月、慶喜は長州に向けて兵を進発させた。
誰もやりたがらなかった総大将を引き受けさせられたのは、尾張藩主の徳川慶勝である。
軍装を整えた幕臣や諸藩の家臣たちが大坂城に集結したが、軍議は一向にまとまらない。
もともと乗り気でない慶勝も、うろたえているばかりだ。
『おいには考えがある。』
そんな中、吉之助は落ち着いて言った。
英米仏蘭の四カ国から砲撃を受けた長州は混乱状態に陥り、攘夷一辺倒ではなくなっているのではないか。
吉之助は、半次郎と川路に仲間を数人連れて長州に潜り込み、様子を探るよう命じた。
吉之助の考えどおり、長州藩内では誰が戦を望み、誰が降伏を望んでいるか、城下はその噂で持ち切りだという。
吉之助は、すぐに慶勝に目通りを願った。
『おいが長州へ行き、この戦・・・戦わずして終わらせて参ります。』
慶勝の許しを受けた吉之助は、羽織袴で正装し、長州の入り口である岩国藩の藩主・吉川監物けんもつ(経幹つねもと)のもとにたった一人で乗りこんだ。
禁門での戦を引き起こした三人の過労の切腹、長州藩主・毛利敬親親子の謹慎など、幕府への謝罪と恭順の意志を示すよう書かれた書状を差し出す。
吉川は、身ひとつでやってきた吉之助の誠意に応えようとしたが、先の戦で薩摩に恨みを抱いている吉川の家臣たちから不平が湧き上がる。
その時、小松帯刀が来訪した。
京の薩摩藩邸で手当てをし、かくまっていた長州の負傷兵たちを、家老みずから連れてきたのである。
『西郷殿、感服つかまつった。貴殿の思い、しかと長州の家中にお伝えいたそう。』
この成り行きに激怒したのは、慶喜である。
城を大砲で吹き飛ばし、城下を焼き払えと言ったはずだ!と。
『いいえ、一橋様は長州征伐を、おいに任せると仰せられた。あれが、おいの征伐なのでございます。』
『あなた様がなさろうとしているのは、幕府を守るためだけの腐った政でございます!』
『許さん・・・腹を切れ!!』
吉之助は、ゆっくりと腰の短刀を抜き、慶喜に振り上げた。
『何しやがる!やめろ!』
腰を抜かした慶喜の両脚の間に、短刀を突き刺す。
『こいでもう、昔の縁は断ち切りました。われら、もはやここまででございます。御免つかまつります。』
吉之助は、短刀をしまい、一礼して立ち去った。
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