2018年大河ドラマ【西郷どん(せごどん)】のあらすじ(ネタバレ)です!
では、第16話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~!
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目次
【西郷どん(せごどん)】第16話あらすじ(ネタバレ)!
京にいる吉之助は、毎日あちこち駆けずり回り、ようやく兵を受け入れる準備を整えたところだった。
そして鍵屋で前祝いをしていた時だった。
そこへなぜだか悲しい表情の月照が現れた。
薩摩の山田から急ぎの書状だという。
吉之助は胸騒ぎを覚えながら書状を開いた。
書状を持つ手がぶるぶる震え、顔面蒼白になる。
斉彬は、高熱で倒れてから、そのまま帰らぬ人となった。
俊斎も、ほかの薩摩藩士たちも愕然としている。
どしゃ降りの中、吉之助は宿屋を飛び出した。
『嘘じゃ・・・お殿様・・・ないごて・・!』
命より大切な主君がこの世にいない事を吉之助が知ったのは、その死から八日後の事だった。
翌日、近衛家の広間に月照、吉之助、左内、俊斎が顔を揃えた。
皆が『毒やな・・・』と言い、弔い合戦じゃ!と、いきりたつ中、吉之助だけは違った。
『・・・そげんこつ、どうでんよか。』
驚く一同に、吉之助は低い声で言った。
『まだ、ご公儀に負けたわけじゃなか。こげんなったら・・水戸に兵を出してもらいもす。』
斉彬の呼びかけに立ち上がった諸藩と、その軍勢をまとめあげる事が出来るのは、水戸のご隠居・斉昭しかいない。
そうして改めて近衛に、詔を頼んだ。
『どげな手を使うてもよか。お殿様の訃報を聞いて相手方が喜び、油断しちょっ今こそ、好機ではございもはんか。お殿様の命、無駄にしたらいけもはん!』
天子様が近々、水戸へ詔を下される。
近衛が吉報をもらした。
左内は、京にいる諸藩の同志たちにこの事を知らせる。
吉之助は江戸に行き、斉昭にすぐ兵を出してもらえるよう要請しに行く事になった。
『恐らくこれが・・・最後の命綱です。』
月照の言葉に強くうなずいた。
しかし、江戸に到着した吉之助は、水戸藩邸にて門前払いされてしまったのである。
吉之助は磯田屋に駆けつけ、慶喜に会った。
助力を乞う為である。
しかし、慶喜は無理だと言う。
なんと、斉昭が蟄居(謹慎)させられたというのだ。
越前守も隠居謹慎。
城に押しかけた者たちも皆、咎を受けることになった。
『近いうち、この俺にも沙汰が下る。』
こののち、慶喜は井伊から謹慎を申し渡され、三年半もの間、邸内の一室に蟄居させられることになる。
いばらへの道
最後の望みが絶たれた吉之助は、再び京へと引き返した。
近衛と月照に事の次第を伝え、平伏する。
月照、近衛、左内、皆が涙を流したが、斉彬がみまってから、吉之助の目から涙がこぼれた事はない。
『西郷はん、あんたさん、薩摩へ帰って死ぬおつもりでっしゃろ。』
心を見透かされ、吉之助は悲しげに笑った。
『・・・おいは、お殿様のおらんこん世におっても、意味のなか人間でごわす。』
その頃江戸では、とんでもない事が起きていた。
幕府に刃向かおうとした者たちへの、過酷なまでの取締りが始まったのだ。
後世に悪名高い『安政の大獄』である。
帝や公家衆をたぶらかしたとして、幕府の追及の手は、京の月照のもとへも伸びていた。
近衛に迷惑がかからないようにと、一人で名乗り出るつもりの月照を、近衛が止める。
それに対し、月照が優しく言った。
『今度の大老さんを甘う見たらあきません。それに所司代さん(幕府の役職)あたりから、私を差し出せて言われてんのでっしゃろ?』
近衛が泣き崩れる。
しかし、出て行こうとした月照の前に吉之助が立ちはだかった。
『月照様・・・おいと共に薩摩に行ってくいやんせ。』
薩摩なら幕府もやすやすと手は出せまい。
近衛も左内も、吉之助の意見に賛成した。
そうして翌日、笠をかぶった吉之助たち三人は伏見の船着き場に向かった。
『吉之助殿、江戸で待っております。』
左内に見送られて、船が静かに岸を離れていく。
このあと左内が幕府に捕らわれる事も、恐ろしい幕府の目が自分に向けられている事も、この時はまだ知らぬ吉之助だった。
険しい山道を、吉之助が月照を背負って歩いていく。
その日も山中の廃寺に泊まる事になった。
深夜、気配がした様な気がした吉之助は、外へ出た。
そこで斉彬の姿を見た。
『・・・お殿様・・』
吉之助の目から涙があふれてきた。
『おいは、お殿様のもとに行きとうございもす・・』
吉之助は泣き崩れ、短刀を抜いた。
しかし、常に前を向いていた斉彬への忠義が、死に勝った。
涙に濡れた顔を上げ、夜空を見上げた吉之助だった。
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