2018年大河ドラマ【西郷どん(せごどん)】のあらすじ(ネタバレ)です!
では、第6話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~!
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目次
【西郷どん(せごどん)】第6話あらすじ(ネタバレ)!
『痛たた・・・』
乱暴に牢にぶち込まれた吉之助は、したたかシリを打ち付けて顔をしかめた。
斉彬との一番で、於一の『投げ飛ばせ!』という声が追い風となり、本当に斉彬を土俵下に投げ飛ばしてしまったのだ。
ちょうどその頃、吉之助が切腹になるかもしれないと聞いた糸が、牢の門前に駆けつけ、番卒に取り押さえられるという騒動を起こしていた。
薄暗い牢の中には先客がいた。
顔はよく見えないが、もの悲しい英語の民謡を口ずさんでいた。
『どこの国の歌でごわすか・・・・異国の言葉のようじゃったどん・・・』
向こうも吉之助の言葉が解らないのか、黙ったままだ。
そこへ、賄い役の下男が飯を運んできた。
その飯に手をつけない男に吉之助は言った。
『毒なんぞ入っちょらん。食わんね。』
男が手を伸ばした時、突然、下男が男の首に腕を回して締め上げた。
『何をすっとじゃ!』
吉之助が、体当たりして下男を弾き飛ばす。
『こやつは、琉球でわが藩の秘密を見た。殺さねば藩が取り潰しになりかねん。』
一瞬心揺らいだ吉之助だったが、下男と乱闘になり、吉之助の一撃で下男が気絶した。
牢の端で怯えていた男も、何故だか、その場に倒れてしまった。
男の正体
てっきり切腹させられたと思っていた吉之助が、深夜に異様な服装の男を背負って、家に帰って来た。
男の顔は、どう見ても日本人だが、見たことのない着物を着ている。
それに、目を覚ました男の言葉も解らない。
『・・・ジョン・・ジョン・マン』
男は、みずから名前を名乗った。
正助ならメリケンの言葉が解るかもしれないと思い、吉之助は大久保家に向かった。
しかし、正助は英語は解らないというので、英和辞典で調べる事にした。
正助が英和辞典を片手に会話を試みる。
朝食を食べる男が、箸をきちんと使っている事に正助は驚き、それを指摘した。
男はなぜだか、指摘された時、茶節をすすりながら盛大にむせた。
慌てて飯をかき込むジョンを正助はうさんくさそうに見やった。
ジョンは、アメリカの漁師で、捕鯨船に乗っていた事までは解ったが、あとは聞いても口を閉ざしてしまう。
それから吉之助は正助に、牢に入れられていた時の事を打ち明けた。
実は、吉之助が牢に入れられたのは、アメリカの船で密航してきたジョンが薩摩藩に潜入した目的を聞き出すという命を受けていたのだ。
本来なら即刻切腹というところを、格別のお目こぼしで汚名返上の機会を与えられたという訳だ。
『藩は、ジョン・マンさぁがメリケンの探偵ちな?』
『おいには、とてもそげん思えん。』
鎖国政策の法令で、日本から異国に渡った者や密帰国者は死刑に処せられる。
ジョンは、それを恐れて口を閉ざしているのだろう。
『じゃっどん、死罪になっとが分かっちょって、ないごて、わざわざ日本に戻ってきたとじゃ?』
それなのだ。
何か理由があるはず。。。
その時、裏手からジョンがこっそり出ていこうとしていた。
吉之助は、本当の事を話しても死罪にはならないと説得したが、ジョンはなかなか信じようとしない。
『・・・オカァ・・』
正助が、ハッと気づく。
『そいじゃが!土佐におる母上に会いに帰ってきたとじゃな?殿なら必ず土佐に帰してくれもす。』
するとジョンは、母のいる村の名を告げた。
ジョンについての報告を城に上げてから数日後、吉之助宛てに、斉彬から書状と荷物が届けられた。
斉彬が調べてくれたのだ。
風呂敷包みには、ジョンの母がいつも着ていたドンザが入っていた。
『オッカァ・・・オッカァ・・・』
ドンザを胸に抱き、嗚咽するジョン。
そんなジョンを抱きしめ、吉之助ももらい泣きして、自分の事の様に歓喜する。
どうやら、ジョンの本名は万次郎といい、ある日、嵐で漁船が潮に流され、アメリカの捕鯨船に助けられたという。
しかし、心残りは母親の事。
故郷が恋しくて、死んでもいいから海を渡る決意をした。
吉之助の活躍
翌日、ジョン万次郎は斉彬に召し出された。
斉彬の目的は、西欧諸国を見聞きしてきたジョンに意見を聞く事だ。
なぜ、アメリカは、日本に軍艦を差し向けるのか。
水と食糧、薪と石炭、それから日本の金だという。
では、それを拒み、軍艦を打ち払えばどうなるか。
恐らく戦になるが、新しい大砲も鉄の軍艦もない日本は到底太刀打ち出来ないと、ジョンは断言した。
斉彬は、舌を巻いた。
一介の漁師が、国の政や異国との付き合い方を、これほど明敏に語れるとは・・・。
こうして斉彬は、ジョン万次郎の協力を得て、蒸気船づくりに着手したのである。
さて、吉之助は沙汰を下されるため、ふたたび城に呼ばれた。
そこで斉彬が供の者を従えてやってきた。
『西郷、この男の顔に見覚えはないか。』
なんと、牢でジョンを殺そうとした下男である。
斉彬は、お前を試す為にすべて自分が仕組んだ事だと言った。
『西郷、こたびの働き、あっぱれである。褒美を取らせよう。何でも申してみよ。』
吉之助の望みは決まっている。
正助と、その父・次右衛門の処分を解いて欲しいと願い出た。
『分かった。近いうちに必ず、お前や大久保の力を頼りとする日が来る。それまで精進して待て。』
だが、まず急がねばならぬのは、下々にまで日々の食糧が行き渡り、薩摩中の民が息を吹き返す事。
斉彬のその言葉に、吉之助は涙ぐむほど感激し、去っていく姿にいつまでも頭を下げていた。
数日が経ったある日、吉之助は橋の上でぼんやりしている糸を見つけた。
『糸どん!また下駄でも落としたか?』
そして、吉之助は腰にぶら下げている、糸が手作りしてくれた小物入れの礼を言った。
『そういえば、御前相撲で戦った海老原殿は、正々堂々としたよか男でごわした。じゃっどん、正助どんと・・』
『・・・もうよかです。私は、海老原様に嫁ぐとたった今、決めもした。』
そうして、糸は続けた。
『岩山糸は、西郷吉之助さぁの事を好いちょいもした。子供の頃から、ずっと大好きでございもした。』
そう言って、糸は精一杯の笑顔で別れを告げた。
それからほどなく、糸は美しい花嫁となり、海老原家へ嫁いでいった。
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