2018年大河ドラマ【西郷どん(せごどん)】のあらすじ(ネタバレ)です!
では、第42話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~!
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目次
【西郷どん(せごどん)】第42話あらすじ(ネタバレ)!
明治五年の年末、東京の隆盛の母屋には、菊次郎と共にアメリカへ留学する琴の長男で、菊次郎より一回り年上の市来宗介が身を寄せていた。
そんな頃、ロンドンにいる大久保から手紙が届いた。
岩倉使節団が日本を出て、もう一年になる。
アメリカでは全く相手にされず、悩んでいると書かれていた。
それに大久保は、頬からあごにかけて長いひげを生やした姿で写真も添えていた。
隆盛は、『似合っちょらんな』と言いながらくすりと笑った。
大久保が日本に帰ってくるのは、この半年先になるのだ。
年が明け、明治六(1873)年となり、菊次郎と宗介がアメリカへ発つ日が来た。
出発前、隆盛は息子の髪を西洋ばさみで整えてやりながら、アメリカの農業を学んでこいと言った。
なぜ農業かというと、アメリカには豊かな農民が大勢いる。
それは、作物や牛馬の育て方が学問として成り立っているからだと話して聞かせた。
夢と希望に胸膨らませて海の向こうへ旅立つ若者たちを、隆盛はまぶしそうに見送った。
一方、隆盛が預かった留守政府の方は、土佐と肥前の面々が主導権を主張し始め、山城屋事件の事も重なって、全くまとまりを欠いていた。
政府を信用してもらうには、国と民の為になる改革を行い、その成果を示さなければ・・と語る隆盛に陸軍小輔となった従道は懸念を覚えた。
使節団が帰ってくるまで新規の政策はおこなわないという盟約書を交わしているのだ。
『兄上は、盟約を反故にすっとか?』
『心配いらん。すべてが国と民にとって、よりよくなる政策じゃ。一蔵どんも分かってくれる。』
兄がゆっくり休んでいる姿など、もう長い事見た事がない。
不健康そうに太ったその背中を、従道は心配そうに見送った。
隆盛が会議室に入っていくと、司法卿の江藤、左院議長の後藤、参議の板垣と大隈が大蔵大輔の井上に詰め寄っていた。
井上が秋田の銅山を不正に差し押さえ、私腹を肥やそうとしているというのだ。
『・・・井上さぁ、おはんは、ここを去らねばいかん。』
これには太政大臣の三条もうろたえた。
井上が辞めたら、長州の者がいなくなってしまう。
『いつから薩摩は、土佐と肥前に肩入れするようになったんや?』
小声で聞いてくる三条に、隆盛はきっぱりと返す。
『いつまでそげな事言っちょっとですか。』
そして、他の面々にも宣言した。
使節団の帰りは待っていられない。これからは皆が一枚岩となって政を推し進めていく、と。
こうして薩摩一人、土佐二人、肥前三人の参議から成る新たな体制が発足した。
彼ら留守政府は、『学制』『地租改正』『徴兵令』など、のちの世に繋がる新しい政策を次々と打ち立てたのである。
同年五月五日深夜、宮中より火の手が上がったと知らせがあった。
隆盛は皇居である西の丸御殿に駆けつけると、女官や侍従たちが逃げ惑っていた。
隆盛は躊躇なく火に飛び込んだ。
帝は無事避難したが、火は約三時間燃え続け、宮殿は消失し太政官庁も類焼する大火事になった。
この騒動で隆盛は溜まっていた疲労が一気に出た。
皆にしばらく休むように言われ、隆盛は目を閉じた。
隆盛と大久保の決別
それからほどなく療養中の隆盛の長屋へ、大久保が欧米の土産を持って現れた。
使節団よりひと足早い、しかし予定より八ヶ月遅れての約一年半ぶりの帰国である。
帰国を喜んだのは、大久保を呼び戻した三条だけで、政府の実権はすでに土肥に移っており、ここにあなたの席はないと江藤たちに追い出されてしまっていた。
莫大な国費を使って異国にまで行ったあげく、なんの成果も上げられなかったと言われても返す言葉はない。
『おはんもこん不始末を笑っちょったんじゃろな。』
泣きそうになっていた大久保だったが、イギリスの産業革命について熱心に語り始めた。
『見た者でなければ分からん。だから江藤も、後藤も板垣もおいをないがしろにでくっとじゃ。』
あの参議たちを全員辞めさせて、岩倉が戻ったらすぐに政府を立て直し、自分たちの手で欧米に負けない日本を作ろうと、隆盛に訴える。
『すまん・・・一蔵どん、そいはできん。』
江藤たちは留守政府をしっかり支えてくれている。
そこに大久保たちが再び加わり、力のある者たちで切磋琢磨していけばいいではないか。
『吉之助さぁは偉か。・・・おいは結局、おはんには勝てんとじゃ。おはんの天下じゃ。』
『待ってくいやい、一蔵どん!』
無理に起き上がって引き止めようとした隆盛の手を振り払い、大久保は行った。
数日後、朝鮮との国交問題が浮上した。
朝鮮は、急激に欧米に接近する明治新政府を認めず、今後は交易はおろか、国に立ち入る事も許さぬと布告してきたのである。
板垣は、すぐに朝鮮へ軍艦と兵を差し向け、わが国への非礼を詫びさせるべきだと言った。
しかし、隆盛はこれに反対した。
『あくまで礼節を重んじ、全権大使を派遣して、交渉による関係改善に努めるべきです。』
隆盛はそう言って、命の危険もあるその役目を隆盛は自ら引き受けると言った。
一刻も争う決断に岩倉の帰国を待ってはいられない。
この問題は『隆盛の朝鮮派遣』という形で決定し、勅許が得られ次第、実行に移される事になった。
八月も半ばとなったが、あれから大久保との関係は修復出来ず、隆盛が屋敷を訪れても姿すら見せてくれない。
すまなそうにしているゆうに、『一蔵どんは頭が良か分、解けるのに時間がかかっとじゃ。』と笑う。
そして、九月十三日、予定より一年も遅れて岩倉率いる使節団が帰国する。
一方、朝鮮派遣の話は止まったままだったので、隆盛が三条を問い詰めると、岩倉の承認を得たうえで、改めて奏上すると言う。
そして、十月十四日、ようやく岩倉を交えた閣議が開かれた。
すでに閣議決定していた隆盛の朝鮮派遣は、岩倉が承認する、という極めて形式的なものだと思っていた。
そこに大久保が現れ、一同はどよめいた。
『西郷参議の朝鮮派遣のこと、私は今一度、考え直すべきと思います。』
隆盛に向けられた大久保の目は、もはや、これまでの友と見交わす目ではなかった。
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