2018年大河ドラマ【西郷どん(せごどん)】のあらすじ(ネタバレ)です!
では、第30話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~!
各話のあらすじ(ネタバレ)は、こちらからどうぞ! ↓
目次
【西郷どん(せごどん)】第30話あらすじ(ネタバレ)!
再び京に戻った吉之助は、参勤交代取りやめの願いを奏上してもらうため近衛家を訪ねた。
しかし、近衛忠煕の息子である忠房は、顔を曇らせていた。
今や帝は慶喜に頼りきりで、ほかの者の言葉には耳を貸さないというのだ。
そこへ、従者が文を持ってきた。
『都を所払いされたヤモリからや。』
近衛忠煕は、顔をしかめてろくに読みもせず文を放り出す。
そこには『岩倉具視』という名が書いてあった。
『一蔵どん、こんヤモリ様に会わせてくれんじゃろか。』
数日後、吉之助は一蔵に頼んだ。
近衛忠煕に借りてきた岩倉具視の文を読み、その志に感銘を受けたのだ。
その文には天子様も民も身分の違いのない、そういう世にしなければならない。と書かれていた。
しかし、一蔵がその先を読んでみろ。と言う。
すると、金を無心する内容が書かれてあった。
吉之助は首をかしげた。
岩倉具視といえば、三年前、帝の妹・和宮と現将軍・徳川家茂の縁談をまとめ、亡き斉彬の遺志でもあった公武合体を推し進めるたほどの人物だ。
『あん頃は輝いちょった。』
しかしその後、尊王攘夷派の公家たちが台頭し、岩倉は朝廷を幕府に売った大罪人と見なされて朝廷を追われた。
今や、貧しい蟄居生活を余儀なくされている。
『ヤモリ』というあだ名は、夜中にゴソゴソ動き回り、金づるの獲物を探しているからだという。
そんな岩倉に対し、吉之助はますます興味を持った。
桂小五郎との再会
朽ちたボロボロの門に小さな母屋がある。
吉之助を連れて来てくれたという事は、一蔵も岩倉を完全に見限ってはいないのだ。
『人を雇うたら金がかかるし、いつ毒を盛られるか解らん。飯は自分で作ってるんや。』
絶句している吉之助に岩倉は、更に続けた。
『あんたさんの事は調べてある。まろは、このままでは終わりませんで。』
『その言葉は聞き飽きました。』
と一蔵が言った。
『偉そうに。あのなぁ、あんたらみたいな刀を差した侍が威張り散らす世の中は終わるんや。』
これを聞いた吉之助は、斉彬の言葉そのままではないか!と思った。
やはり、思った通りの人物だ。
『岩倉様、お力をお貸しください。おいは、幕府を潰さねばならんと思っております。』
そう言って吉之助は金子の包みを差し出す。
『損はさせへん。まろに尽くしといたら、そのうち必ずええ事がある。』
苦々しい顔の一蔵を尻目に、岩倉も吉之助も上機嫌で飯をかき込んだ。
そして夕暮れ時になると、岩倉は夜な夜な離れで賭場を開いているという。
『さて・・・始めるか。』
吉之助は岩倉に乗せられて丁半をやり、大負けしてしまった。
そして吉之助は、一人勝ちしているほっかむりの男に気づいた。
『まさか、こんな所でお会い出来るとは・・・』
それは、桂小五郎だった。
桂は、『禁門の変』を引き起こした大悪党とされ、幕府に追われて長州に帰る事すら許されない身で、かたや吉之助は日の本の英雄だ。
背を向ける桂に、薩摩は長州と手を組みたい。
そして、幕府を潰したい。と吉之助は言った。
しかし桂小五郎は、『禁門の変』を機に吉之助を信じられなくなっていた。
長州を救えなかった自責もある。
『薩賊なんぞ、死んでも手を組めるか!』
これに激怒した一蔵が長州を愚弄し、あわや斬り合いになろうとした時に、岩倉が仲裁に入った。
そして桂は刀を収めて出て行き、吉之助は博打の借金のかたとして岩倉具視の家で働く事になってしまった。
岩倉具視の思い
庭掃除にねずみ退治、吉之助はため息をつきながら納戸を開けると、がらくたの中に一つだけ黒光りしている長持ちがあった。
気になって蓋を開けてみると中には烏帽子(えぼし)と雅な狩衣がきれいに畳んでしまってあった。
その横にはたくさんの書状があり、公家や薩摩・長州・土佐藩などに宛てたものだった。
『こげなところまで金の無心をされちょっとか・・・』
そして適当に一通の文を広げた吉之助は、そのあと次々と書状を読みふけっていた。
やがて夕暮れになった。
『お前さん、掃除怠けて何しとるんじゃ。』
『なにゆえ、このようなすごいお考えを、このようなところに眠らせておるのでございますか?』
異国が迫る今、日の本を一つとして国難にあたるべし。
幕府が朝廷を悪用するような事があれば倒幕もやむなし。その時は薩摩と手を結ぶ。
『・・・・ただの夢物語や。断じて叶う事のない・・な。』
『叶うか叶わんかは、天子様の御心を動かせるかどうかではありませんか?』
帝は、岩倉を無二の友と慕っているではないか。
なぜ未だにこんな村にいるのか。
必死に吉之助は励ましたが、希望を失いつつあった岩倉に、結局追い出されてしまった。
数日後、吉之助は新八や半次郎、信吾など若い藩士を大勢引き連れて岩倉具視の家を再訪した。
『なんやねん。こいつらは・・・』
『皆、岩倉様の文を読み、どうしてもここに来たいと申したのでございます。』
そこへ一人の少年が進み出た。
岩倉具視の息子であった。
『やっと天子様よりお許しを賜われたのでございます。』
兄弟ともども帝のそばに戻る事が出来たうえに、岩倉への言葉まで賜わっているという。
- 岩倉は達者であるか、朕(ちん)は決っして忘れてはおらぬぞ -
岩倉は感涙しながら御所の方を向いて平伏し、その目をギラギラさせて吉之助に言った。
『まろは必ず都に、天子様のおそばへ戻る!このままでは終わらへんで!』
吉之助は、胸を熱くしてうなずいた。
この岩倉との運命的な出会いが、吉之助の心をいよいよ倒幕へと進めていったのである。
【西郷どん】31話(8/19)あらすじ(ネタバレ)! に続く!
【西郷どん】岩倉具視役に鶴瓶が!500円札で有名な人物の功績とは?
各話のあらすじ(ネタバレ)は、こちらからどうぞ! ↓