2020年大河ドラマ【麒麟がくる】のあらすじ(ネタバレ)です!
織田信長に担がれ、無事15代将軍となった足利義昭。
しかし、将軍の御座所である本圀寺が、三好勢に襲撃される事件が起こります。
どうやら幕府の中に三好と繋がっている者がいると考えた十兵衛は・・・
では、第29話のあらすじ(ネタバレ)いってみよ~!
目次
【麒麟がくる】29話あらすじ(ネタバレ)摂津春門が幕府を仕切る
織田信長が、近隣国より人や物を集めるよう指示した事で、更に二条城の築城は進んでいった。
細川藤孝と十兵衛は、寺などから運ばれた屏風や襖などの品々と帳面を照合する作業をしていた。
この件で幕府の中では、信長が京中の金目の物をかすめ取っているという噂もあった。
しかし十兵衛が調べたところ、その幕府の中では寺や神社などと深く関係し、金貸し業に加わって利益を出している者がいるのだ。
そんな幕府の人間が文句を言う事はおかしいと十兵衛は言う。
だが現状は、調度品を持ち出された寺の僧たちが、返却を願いにきていた。
この騒動をどうするのか、摂津春門の対応を観察しておかなければならないと十兵衛は考えていた。
その頃、寺の僧たちが調度品を返してもらいたいがために、義昭がいる前で、銭の入った袋を摂津春門に差し出していた。
摂津春門は、織田信長の今回の件について非難するような口ぶりで僧たちの肩を持ち、苦しんでいる僧たちの思いを聞いてもらえないかと義昭に訴えた。
しかし義昭は、恩人の信長の事を思うと、僧に対してはっきり返すとも言えない。
とはいえ、信長はいずれ岐阜に帰る事を思うと、寺へ調度品を少しずつ返していくようにしていく。とだけ僧たちに伝えた。
すると摂津春門は、袋に入った銭をひとまず受け入れた。
摂津春門と幕府と公家
駒が本圀寺を訪れていた。
義昭は、「施術処非田処」の図面を駒に見せ、これを建築するには千貫必要だと話していた。
今の幕府には、そんな銭はない。
これは、聖徳太子の時代につくられた非田院のようなもので、身分を問う事もなく食料を与え、治療を受けられる場所だという。
駒が家に戻ると、床下から銭をこっそり出そうとしている東庵を見つけた。
駒は、呆れつつも東庵にいくらかの銭を渡し、残りは戻した。
丸薬を売って得た銭は、義昭が言っていた千貫には程遠い、まだ200貫だ。
今井宗久が言っていたように、今の5倍ほど丸薬を作れば、義昭の言う「施術処非田処」は作れるのだろうかと駒は考えていた。
二条城で十兵衛が作業をしていると、知らない子供が文を持ってきた。
その文は、伊呂波太夫からだった。
会わせたい人がいるという事で、そこに書かれている神社へ十兵衛は向かった。
そして神社で伊呂波太夫と会った。
十兵衛に会わせたい人というのは近衛前久だった。
近衛前久は、三好と共に足利義輝暗殺に関わったという疑惑があり、京から追い出されていた。
なので、十兵衛とは敵対する立場だ。
怪訝な顔をした十兵衛に伊呂波太夫は、対立する立場ゆえ、会って欲しいと頼んだ。
十兵衛に会った前久は、自分が二条晴良によって都から追い出された経緯を説明した。
二条晴良は、幕府の政所を任されている摂津春門らと近衛家の領地を奪い、我が物顔にしようとしているという。
更に前久は、上杉輝虎が今の幕府について語っていた事も十兵衛に話した。
今の幕府は、利益の事しか考えていない。
天下の為に働く者がいない。
それゆえいつまでも世は治まらぬ。
と輝虎が言っていたという。
前久は、天下の為に働く事が出来、幕府を変えられるのは、織田信長だと思っていると言った。
そして、将軍の側に仕え、信長に意見も出来ると聞いた十兵衛に話しておきたかったと伝え、去って行った。
前久が去った後、伊呂波太夫が十兵衛に話し始めた。
帝も所領を奪われ困っている。
帝の曽祖父が亡くなった時も弔いの費用がなく、ふた月も放置され、幕府は見て見ぬ振りをしていたという。
十兵衛は話を聞いて愕然とした。
藤吉郎と十兵衛
翌日、十兵衛は藤吉郎から声をかけられた。
藤吉郎は、公家の動きを探っているので、十兵衛が前久と会っていた事も知っていたというのだ。
公家の機嫌を取ることが、京を治める事だと藤吉郎は言った。
近衛前久は、今後、使える人間かどうか見極める必要があるとも藤吉郎は言った。
藤吉郎は、近く京の奉行になると十兵衛は聞いていた。
噂では、将軍の側近が信長を裏切らないよう見張っているという話も聞く。
十兵衛は、自分も疑われているのかと藤吉郎に聞いた。
すると藤吉郎は、公家には気をつけるよう十兵衛に助言した。
寺や大名と繋がっていて、下手をすれば足をすくわれるかもしれないと言った。
その後、信長に会った十兵衛は、藤吉郎について話すと、信長は、あいつは そういう奴だと言って笑い、
「何かと助けになる男ゆえ、上手く使って幕府の役に立ててもらいたい。」
と十兵衛に言った。
そう言う信長に十兵衛は、幕府の内情について訴えた。
すると信長は腐った幕府の内情は承知しているという。
しかし、幕府の改革は自分のする事ではなく十兵衛の役目だと言い、自分は朝倉と三好が美濃へ攻めてくると聞いたので、戦支度をしなければならない。と信長は言った。
そして、今から二条の城を見てくる。と言い、信長は去って行った。
数日後、藤孝が十兵衛に文を渡した。
それは、十兵衛が東寺八幡宮領の一部を横領したので、返せと書かれている訴状だった。
十兵衛は考えた。
土地は、公方様から下されたものだ・・・
そして十兵衛は、自分の行動に気付かされ、思い立ったように部屋を出て行った。
摂津春門の悪事
十兵衛は廊下で会った摂津春門に、その訴状を見せた。
「私は公方様から、上洛を支えてくれた礼にと領地をもらいました。
その領地がまさか横領した土地とは思いもしませんでした。
公方様もご存知なかった・・・
この手はずをつけたのは政所ではありませぬか。」
と摂津に訴え、更にその領地はどうやって手に入れたかおしえて頂きたいと十兵衛は言った。
「山城の国は広いです。誰がどこを横領したかなんて、いちいち存じておりません。」
という摂津春門に、
「それを存じておらんとは、それが政所のやくめだとは・・・」
と、十兵衛が嫌味を言う。
そして
「そうやって帝の丹波の領地を、お仲間の武家に与えられたのか?」
と言った十兵衛に摂津の顔色が変わったが、しらを切り続け、とにかく十兵衛にその横領した領地を返すべきだと言い返す。
しかし十兵衛は、誰が横領したか調べ、誰が政所で不正をしてるかはっきりさせれば、これを返すと言った。
その足で十兵衛は、伊呂波太夫のもとへ向かった。
そして帝の御所へ行きたいと言い、伊呂波太夫に連れて行ってもらった。
十兵衛は帝の御所へ行き、壊れた塀を見た。
その壊れた塀から子供が御所内へ入ったり石を投げたりしていると聞いた十兵衛は、驚いた。
すると伊呂波太夫が、自分の幼い頃の話を始めた。
幼い頃、泣いている自分に蹴鞠をしていた公家の方が、「これをやるからもう泣くな」と、焚き火で温めた温石をくれたと伊呂波太夫が言った。
今でもその石を大事に持っているという。
そして、その石をくれたのが今の帝だと言った。
この壊れた塀を見ると、ここを直さなければと思います。と悲しげに十兵衛に話した。
二ヶ月あまりで二条城が完成した。
義昭は、この見事な城に感激し、信長に礼を言った。
そこで信長は、城の築城に力を貸してくれた、妹の市の夫・浅井長政を十兵衛と藤孝に紹介した。
そして十兵衛に、後日美濃へ戻るよう命じた。
越前の朝倉義景を討つため、十兵衛に義景について聞いておきたいと信長は言った。
そうして次の戦の為に二条城を離れ、信長はすぐ岐阜に戻って行った。
京を腐らせた幕府を作った原因は、摂津春門だと近衛前久から聞いた十兵衛。
次第に幕府の内情が掴めてきたようです。
そして、十兵衛を見張るかのように、公家や将軍の周りの者を監視する藤吉郎。
そんな藤吉郎に不満を抱く十兵衛でしたが、信長は頼りになる男だと言われます。
そして幕府の改革を任された十兵衛に困った事が起こったのでした・・・
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