大河ドラマ『麒麟がくる』で近衛前久が登場します。
演じられるのはキュートなお顔の本郷奏多さんです!
この本郷奏多さん演じる近衛前久は、織田信長と親交を深めていたようですが「本能寺の変」に関しての諸説あり、
・実は、黒幕だった。
・実は、関与していない
など…。
両極端な説ですが、実際のところはどうだったのでしょうか。
では、見ていきましょう。
目次
近衛前久役を麒麟がくるで本郷奏多が演じる!
画像引用元:https://www.vip-times.co.jp/?talent_id=M06-0221
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で、近衛前久(このえ・さきひさ)役を、実力派俳優の本郷奏多さんが演じられます!
近衛前久といえば
・上杉謙信と盟約を結ぶ。
・織田信長と親交が深い。
などなど。
歴史では必ず登場する有名な人物ですよね。
『麒麟がくる』の近衛前久の役どころは「若き関白」。
公家なのに、行動力があって政治に介入するんだとか。
あと、ちょっと変わり種の貴族。
という役どころなのだそうです。
今後、どのような演出になったとしても、おそらく重要な役どころであることは間違いなしの人物!
そんな、近衛前久役を演じるのは、甘~いマスクで女性ファンを虜にしている本郷奏多さん!
名前を見て顔と一致しない方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単にご紹介しますね。
本郷奏多さんは、幼稚園の頃からキッズモデルとして活動されているので、結構キャリアをつんでらっしゃいます。
有名な映画 & ドラマに出演されていて、声優でも出演作品があります。
それに、いくつか主演も務められている実力派でもあるんです!
近衛前久は、向井理さん演じる足利義輝と従兄弟の関係にあたる、五摂家筆頭の由緒正しい貴族の公達です。
本郷奏多さんは、ちょっとクールな感じもありますし、品のある綺麗な顔立ちなので、この役合うわぁ~。と思った方も多いのでは。
本当、ナイスキャスティングですよね。
今回、大河ドラマ初出演でかなり力が入っているのだそうなので、今から登場シーンが楽しみですね。
近衛前久が信長と親交を深める様になったきっかけは?
近衛前久と織田信長は、どの様な流れで親交を深める事となったのか・・・
それは、近衛前久が上杉謙信と仲良くなった1560年頃に遡ります。
近衛前久が越後に赴いた1561年・・・
三国峠を越え、上杉謙信の関東平定の手助けをしていました。
これは、公家にしてはかなり豪胆な行動ですが、近衛前久は2年も滞在し、上杉謙信に情勢を報告していたのです。
1568年、信長の手を借り、足利義昭が将軍就任するのですが、1565年に足利義輝が殺害された件で、近衛前久と二条晴良の関与が疑われます。
そして、足利義昭によって近衛前久は朝廷を追われたのです。
そこで前久は、「赤井直正」や「本願寺顕如」を頼ります。
その後、近衛前久を追放した足利義昭と織田信長の関係が、徐々に悪化。
前久が身を寄せていた本願寺は足利義昭と組み、信長と対立関係になります。
ですが近衛前久は、織田信長に対して元々敵意もなかったので、直接の利害関係は特にありませんでした。
そうして1573年、今度は足利義昭が追放されます。
その頃前久は毛利を頼り、1575年に織田信長の奏上によって帰洛を許されました。
この後、近衛前久と織田信長の共通の趣味「鷹狩り」で、さらに親交は深まっていき、信長の要請で九州に下向。
・大友氏
・伊東氏
・相良氏
・島津氏
との和議交渉を行っています。
1580年、長く続いた織田信長 VS 石山本願寺『石山合戦』が終結します。
特に、石山本願寺を開城させた近衛前久の働きに信長も称賛。
「天下平定の暁には近衛家に一国を献上する」という約束を交わしたと、言われています。
こんな感じで、近衛前久と織田信長は良好な親交があったようですね。
『本能寺の変』後、状況は一変
さて、そんな良好な関係を築いていたと思われる信長と前久。
しかし明智光秀が起こした「本能寺の変」により、前久の状況は一変します。
変が起きたのち、こんな噂が流れました。
「本能寺を攻撃した明智光秀軍は、近衛前久の邸宅から銃撃していた」
という噂・・・
その噂を聞きつけた信孝(信長・三男)や秀吉から、前久は激しく問いただされていたという話があります。
こういった話も含め、「近衛前久が黒幕だったのでは?」という憶測をよびました。
実は「本能寺の変」が起こる前年、織田信長-朝廷との間で「三職推任問題」が起こっているのですが、それがこの黒幕説につながっていると考えられます。
「三職推任問題」とは、近衛前久をはじめとする朝廷側が織田信長に対し、
・「太政大臣」
・「関白」
・「征夷大将軍」
のいずれかの官職に就任することを勧めましたが、織田信長はこの提案にNO!
官職に就任なんて話、喜んで引き受けそうですが、ただ、官職に就任というのは「朝廷から授かる」といった意味合いもある為、朝廷の権威を高めることにもなるのです。
なので織田信長の「NO」の態度は「天皇や朝廷の権威も超える気なのか?」といった疑念が湧き起こりました。
そして、朝廷側である近衛前久が、明智光秀を通じ、密かに暗殺を指示していたのではないか?という憶測が・・という訳です。
近衛前久と明智光秀のつながっていたことがわかる資料が残されているのかどうかは不明ですが、細川藤孝や公家の吉田兼見などと、連歌会や茶会を行っていたと言われているので、近衛前久とも光秀は接点があったとしてもおかしくはない。という話はあります。
あくまで想像。噂です。
実際には、信長は朝廷に経済的支援を行っていて、その権威を使って本願寺との調停を取り付けるなど、互いにメリットある友好関係にあったので、若干この説は信憑性に乏しいと考えられているところは大きいですけどね。
しかし、確実な・・という意味では、真相は謎のままということです。
史実では仲が良かったとされ、一方では黒幕説。
大河ドラマ『麒麟がくる』では、近衛前久と織田信長の関係をどのように演出されるのか、見所の一つとなるのではないでしょうか。
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