2019年NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』は、実際に起きた出来事とオリジナルを交えて、愉しく & わかりやすく演出されているので、進むにつれて目が離せなくなってきましたね。
そこで今回は、大竹しのぶさん演じる池部幾江とスヤの夫・重行にスポットをあててみたいと思いますっ!
・・・ってか、池部家の人々は実在した人物だったの?
と気になる人も多いハズ!
まずは、そのあたり見ていきましょう!
目次
池部幾江は実在人物!だが重行は・・・?
中央に座っているのが池部幾江。後列左からスヤ・スヤの弟・四三 引用元:金栗四三の生涯
さて、上記画像に移っている前方で座っている人物が、池部幾江。
池部幾重は日本人初のオリンピック選手・金栗四三の養母です。
で、この池部幾江さんは実在する人物で、しかも同姓同名なんですよね。
幾江が嫁いだ、熊本県玉名郡小田村の池部家というのは、資産家で大地主。
働かなくても生活できるくらい裕福な家でしたが、幾重は後に未亡人となってしまいます。
夫との間には子供がいなかった幾江は、池部家を潰さないために、親戚関係にあった金栗家に四男の金栗四三を養子に欲しい!と、頼んだという実際の話があります。
と、ここで・・・「んっ?!」と思った方は多いのではないでしょうか。
もうお気づきですよね。
夫との間には子供がいなかった・・・・となると。。。
『いだてん』に登場する池部重行というのは池部幾江の息子さんですよね。
なので、池部重行は実在しないオリジナルキャラ。というわけです。
ん~。なんかややこしいですが、つまり『いだてん』では、金栗四三と池部重行は義兄弟になる。ってことです。
宮藤官九郎さんの考える展開では、池部重行が登場する必要アリ!って事なんでしょうね。
オリンピックのことだけで終わらさずに、恋愛の部分もあった方がいいですからねー。視聴者の気持ち、よく分かってる!
恋愛模様が波乱な予感?!・・・もするような、しない様な。。。
まぁ、池部重行と金栗四三が殴り合いのケンカになる展開は無いのは確かでしょう。^^;
いだてんでは重行とスヤが夫婦に!
実話としては、金栗四三と春野スヤは池部幾江が設定したお見合いの席で出会い、結婚します。
金栗四三22歳!
しかも今で言う学生結婚。
昔は、20代前半での結婚は珍しくもなかったのだと思いますが、ちょっとびっくり。
・・・とまぁ、それはおいといて本題に。。。
ドラマでは?!というと…。
春野スヤは、名家池部家の跡取り息子・池部重行と結婚します!
ドラマを見ていた方は、なんとなくあの淡い二人(四三とスヤ)が結ばれる方を応援したかった…。ってな人もいたかと思いますが。
でも、大丈夫です!
金栗四三とスヤは、再婚します。
池部重行は病弱で早くに亡くなってしまいます。
スヤが嫁いだ池部家は名家だったので、そのまま金栗四三と再婚することになる。といった展開。
池部家は重行が亡くなってしまったので、跡取りがいなくなるという事ですね。
そして池部幾江が、金栗四三を養子にしようとした。という展開になるようです。
お兄さんの実次が春野スヤのことをとても気に入って、兄に勧められて金栗四三はスヤとお見合いすることになりました。
オリンピックのことでいっぱいのドラマになるのかなぁ?と思っていましたが、恋愛も面白く食い込んできてくるとテンションあがります!
実話では、お見合いをした金栗四三は春野スヤに一目惚れ!という話もありますが。。。
でも、大河ドラマは春野スヤと金栗四三は幼馴染じみでしたよねぇ~。
このあたりも、大河ドラマでは気になるところではあります。
池部家のおかげで四三はマラソンに打ち込めた
四三の生まれた金栗家とは正反対な池部家。
資産家でとても裕福な家庭だった池部家に養子に来て欲しい!と、お願いされた四三。
熊本に帰らずに東京でマラソンに打ち込めるならオッケー!という条件で、養子になることを承諾。
その後、池部幾江に春野スヤを紹介され見合いをし結婚するのです。
そしてこの妻の存在にも今後の四三のマラソン人生を支えられることになるのです。
四三にとっては、結婚してお金の心配もなくマラソンに集中できるこの環境は棚からぼたもち?!的な感じで結果オーライ!という感じですね。
池部幾江のおかげですね。
でも、これだけではありません。最も大きなことは、お金の問題です。
いい大人が大学を卒業しても就職せずにマラソンの練習に専念できたのは、この池部幾江の経済支援があったからです。
毎月仕送りしてもらって生活できていたそうですしね。
そのおかげで、ベルリンマラソンは戦争で中止になりましたが、
・アントワープオリンピック。
・パリオリンピック
に出場できました。
そして、マラソン選手として現役を終えた金栗四三は、教員をしながらマラソンの発展 & 女子スポーツ普及を目標に働きます。
金栗四三が生涯を通しマラソンに関われたのは、他ならぬ池部幾江の支援があったからです。
金栗四三の家は貧しくマラソンをずっと続けるのは難しかったと思います。
なので「日本のマラソンの父(金栗四三)」の誕生は、池部幾江の存在が大きかったともいえますね。
始まりは池部家の存続の為に、幾江が四三を養子に頼んだことがきっかけでしたが、結果、四三がマラソンを続けていけた事に繋がりました。
男とか女とかという域を超え、時代を支えた人たちって腹が据わってて格好いいと思います。
高い志 & 格好いい生き様を感じます!
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