大河ドラマ『いだてん』古今亭志ん生の妻・おりんこと美濃部りんと、その娘・美津子。
落語の実力で有名なのは勿論ですが、素行の悪さでも有名なのが古今亭志ん生。
何度も夜逃げを経験するなど、想像もできないくらいの生活を送る事となったのは、古今亭志ん生が原因でした。
古今亭志ん生の妻・おりんと、娘の美津子。
彼女たちは相当、振り回された人生だったのではないでしょうか。
古今亭志ん生とおりんが結婚したのは、落語家として売れる前。
おりんは苦労したんじゃないかなぁ~と思いますが、それでも生涯連れ添っているので、すごいなぁ~。と思います。
おりんが古今亭志ん生を支える原動力は、一体何だったのでしょうね。
子どもがいたから?
他にはなにが・・・?なんて思っちゃいますけど(笑)
ひとつわかることは、並みの人なら耐えられない。ってことですよね。。。
目次
美濃部りん(おりん)とは
「落語の神様」古今亭志ん生の奥様、美濃部りん(おりん)。
結婚前の本名は「清水りん」。
古今亭志ん生は実力はありましたが、師匠たちにたてついて落語界での居場所を消失…。
そうして身から出たサビとはいえ、極貧生活を強いられました。
しかし嫁としては、発狂したくなる出来事ですよね。
でも、コレだけではないのです!
おりんの忍耐力というか精神力の高さに驚くエピソードがこの他にもたくさんあります。
この志ん生という男。。。
そんじょそこらの男とはひと味もふた味も違いました。
という事で、一般人とはどう違うか、いくつかご紹介しましょう。
志ん生は、結婚後すぐに、おりんの嫁入り道具を質に入れて、吉原に遊びに行った。
酒に目がない志ん生は、関東大震災の時、家を飛び出して真っ先に酒屋に向かった。
大地震だったので、酒屋も商売どころではないのに目をつけ、好き放題酒を飲み、泥酔して帰った。
しかもこの時、おりん妊娠中。
さすがのおりんも腹が立ったみたいですけどね。(そりゃそうか)
さて、他にも続々出てきますよー。。。
・借金をしたお金で博打をする。
・夜逃げ。
・逃げた先は「なめくじ長屋」と呼ばれるなめくじが大量に出るボロ家。
・収入が少ない生活が続き、おりんが内職で家計を支える。
などなどこんなことばかりでは、ホント妻だったらやってられませんよね。
おりんさんは、相当我慢強いというか、諦める力が強いのか・・・^^;
さて、そんな長~い間貧困生活から抜け出せる時が、ようやくやってきます。
少しずつ売れ始め弟子がつくようになり、独演会を開くとあっという間に超満員!
そうしていつしか売れっ子落語家となりました。
貧乏 & 売れないなどで悩む弟子たちを、おりんは温かく支えます。
お正月にはたくさんのお年玉を包み、渡したそうです。
おりんは、弟子たちから「おかみさん」や「おかあさん」と呼ばれ、慕われていました。
夫の志ん生と、多くの落語家を支え続けたおりんは75歳で人生の幕を下ろしました。
話だけ聞くと、全てが吹っ飛んでて面白いですよね。
もはやネタ!じゃねーの?的な感じで。
でも、実際自分がこの生活を強いられたら絶対イヤ!
・・・ってか、確実に発狂します!
もちろん離婚!!でしょう。
そんな生活を送りながら、おりんはどんな気持ちでいたのでしょうね。
子どもが四人いるから我慢していたのでしょうか。
志ん生の落語に対する情熱や真摯な態度を信じ、いつかは開花する夫の才能を感じていたのかも。
もしくは、ただただ夫を支える信念だけだったのか・・・
きっと色々な感情はあったと思いますが、それより何より、志ん生を愛していたのでしょうね。
我慢や忍耐とはまた違う感情に触れたような気がします。
こんなにも愛されていた志ん生は、幸せ者ですね。
しかし、「落語の神様」は、妻のおりん無しでは誕生しなかったのではないでしょうか。
古今亭志ん生の娘、美津子役は小泉今日子!
画像引用元:https://twitter.com
古今亭志ん生の長女・美濃部美津子は、志ん生の娘であり、そしてマネージャーです!
大河ドラマ『いだてん』にも既に登場していますね。
では次に、美濃部美津子について少しご紹介したいと思います。
大正13年(1924年)
美津子は、美濃部孝蔵(のちの古今亭志ん生)と清水りん(おりん)の長女として生まれました。
兄弟は4人。
父・志ん生は「落語の神様」「昭和の大名人」と呼ばれる人気落語家でしたが一方で、
・師匠から借金して博打をする。
・結婚直後、嫁入り道具を質屋に入れる。
それを吉原で使う。。。
といった破天荒な人。
落語以外では何もしない・・・いや、できない?!ので、売れていない時代の家計は、まさに貧困の極み…。
志ん生の娘・美津子はそんな家庭で育ったからか、気丈で優しい女性であったそうです。
しかし、相当苦労したんだろうなぁ~。。。とは思いますね。
さて、大人になった美津子は、ニッポン放送に勤めながら、売れ始めた父をマネージャーとして支えました。
そんな美津子の性格は裏表が全くなく、ストレートにスパっと発言するタイプ。
そんな、美濃部美津子役を演じるのは、元アイドルなだけあって未だ可愛いルックスの小泉今日子さん。
歌って踊れる女優の小泉今日子さんは、
・レコード大賞の受賞!
・紅白歌合戦にも5回出場!
・テレビドラマ & 映画にも多数出演!
・「風花」で優秀主演女優賞受賞!
・「陰陽師」で優秀助演女優賞を受賞!
等・・・と、まだまだ活躍しておられます。
さて、そんな小泉今日子さんですが、大河ドラマは初めてではなく、三回目なんですよね!
・「峠の群像」
・「武蔵 MUSASHI」
に出演されています。
そして昨年、小泉今日子さんはプロデュース業に注力する。(女優業は控えて)と発表されましたが、クドカンさんからのオファーに応え、出演されることになりました。
美濃部美津子の下町っ子でストレートな性格の女性といったイメージにぴったりな小泉今日子さん。
役作りなのでしょうが、登場シーンがあまりにぴったりな雰囲気なので御本人を知らないのに、御本人では?と思えてくるので不思議です。
ビートたけしさんとの親子のやり取りは、今後も楽しくなりそうですね。
おりんと池波志乃の関係!
画像引用元:https://thetv.jp/news/detail/142142/799723/
大河ドラマ『いだてん』の美濃部りん(おりん)役を演じるのは池波志乃さん。
おしどり夫婦で、俳優の中尾彬さんの奥さん様として、よく知られていますよね。
で、この池波志乃さん、
実は、美濃部りんさんと、とぉ~っても深〜い関係があります…。
どういう関係かもうお気づきですかっ?
そう、何を隠そう池波志乃さんは美濃部りんさんの実のお孫さんなのです!!!
それってマジか?!
って、思った人のために調べました!
池波志乃さん本名は、中尾 志津子さん。旧姓はというと…!
美濃部志津子さんです!!!間違いなく
旧姓が「美濃部」ってことは、お孫さんなんだなぁ~って確信できますよねぇ。
ホンモノです。
今回のドラマにあたりのコメントを出しておられます。↓
「思うところがあって20年近く休業していた女優をやらせていただく決意をしたのは、祖母の役だったから。35年前に演じていますが、若い時の祖母は私にとっても想像の人物でした。
今回は今の私と同世代。そのころの「りん」は子供心にもはっきり覚えています。何よりも楽しみなのは、容姿以外はある意味そっくりな?最高の志ん生であるビートたけしさんと共演できること。
はなし家のおかみさんとして家族や弟子を下町で守ります。」
20年もの長い間、女優業を休まれていた志乃さんが、おりん役で女優業再開!なんですよね。
でも、きっかけが自分のおばあちゃんの役って何か感動です!
1983年の昼ドラ「おりん」の時もおりん役を志乃さんが演じられていたそうですが、それから月日がたち、志乃さんが幼い頃見ていた美濃部りんさんと、ご自身の年齢も近くなっているのが、今回の大河ドラマ『いだてん』です。
そういった意味では、血縁関係もあるので、より『おりん』のリアルさを増すのではないでしょうか。
そう思うと、この役は志乃さん以外にに考えられませんね!
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