2019年大河ドラマ『いだてん』で、中村勘九郎さん演じる主人公・金栗四三(しそう)の兄(長男)・金栗実次(さねつぐ)役を中村獅童さんが演じます。

金栗と金栗(兄弟だからそうなんですけど)ですが、演じる役者さんも中村と中村なんですね。。。^^;

歌舞伎役者同士ですから、息も合うんじゃないでしょうか。。

さて、そんな中村獅童さんが演じる『いだてん』の金栗実次について、紹介していきたいと思います。

 

 

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目次

四三の兄・金栗実次役を中村獅童が演じる!

 

四三の兄・金栗実次役を中村獅童が演じる!

画像引用元:https://ameblo.jp/shidou-nakamura/

 

今回『いだてん』で、金栗実次役を演じる中村獅童さんですが、大河ドラマは、6年ぶりなんですよね。

前回は、『八重の桜』で佐川官兵衛役を演じていらっしゃいました。

 

今回は大河ドラマといっても、時代や内容的にも今までとは、一味違った大河ドラマですからねー。

西郷どん』の激しくぶつかり合うシーンを見てきた流れで、大河ドラマを観ると、感覚的に少し軌道修正が必要かも・・・なんて感じですけどね。

 

さて、中村獅童さんが演じる金栗実次ですが、中村勘九郎さん演じる金栗四三の兄(長男)です。

金栗四三は、長男・実次なくしては語れないと言っても過言ではない位、マラソンの環境や勉強に対しても、かなり影響を受けて育ちました。

 

弟の四三をしっかり支えた兄・実次。

そんな実次は、どんな兄だったのか・・・

次に紹介していきたいと思います。

 

長男・実次が金栗家の家計を支え、四三を支えた

 

長男・実次が金栗家の家計を支え、四三を支えた

引用元:金栗四三の生涯

 

金栗家は酒造業を営む名家でした。

そんな裕福な金栗家には、8人の子供がいます。

 

実次は長男で、四三は四男です。

そんな金栗家の大黒柱だった父の信彦は、病弱でよく寝込んでいました。

 

そんな状況もあり、とうとう父・信彦は、金栗家の代々続いた酒造業を続ける事が出来なくなってしまったのです。

そうなると、裕福だった金栗家の経済的な状況は、一気に変わってしまいます。

 

それからは、農業で生計を立てていく様になるのですが、主な働き手は、母のシエと長年の実次でした。

 

特に実次は、父・信彦の変わりとして金栗家を支える大黒柱となっていました。

そんな大黒柱の実次は、兄弟姉妹の中でも特に四三に目をかけていたのです。

 

それは、父に似て病弱だった四三が、小学校に通った頃にはだいぶ体も強くなったうえに、とにかく成績が良かった事を評価していた事もありました。

 

お前は、体は強くないけど頭は良い。だから出世出来るぞ。

 

と、四三にいつも声をかけ、自宅の玄関横にある2畳ほどの広さの板張りの部屋を四三に与えたのでした。

ここで四三は、学校から帰ると毎日勉強に励みました。

 

そして実次は、経済的にも余裕のある状況ではない中、母のシエにこう言ったのでした。

 

四三を高等小学校へ行かせよう。あいつには可能性がある

 

そうして四三は、玉名北高等小学校へ通う事になります。

その学校へは、1里半(役5.9km)の距離があり、四三はその道を走る事で、未来のオリンピックランナーとしての脚力が見についていく事になるのです。

 

金栗家の長男・実次は、四三の才能をとことん信じます。

そして、常に自分が出来る限りの事をして支えていくのでした。

 

四三は、実次の期待通り成績も優秀でしたが、何より『体が弱い』と思い込んでいたイメージを覆した事が一番うれしかったのです。

 

毎日、学校までの長い道のりを走る様になった四三は、呼吸法によってリズムを作り、楽しく走れる様になっていく方法を見つけたのでした。

 

その呼吸法を身につける事によって、上級生を含め、仲間の誰よりも学校まで速く駆け続ける事が出来る様になったのです。

 

そんな四三が高等小学校の最高学年になったとき、担任の先生から実次はこう言われました。

 

四三君は優秀です。ぜひとも受験をして中学校に進んでもらいたいと思います。

 

しかし、裕福ではない状況に父の信彦は、四三の進学には否定的でした。

そんな父に、断固として反対したのが実次です。

 

四三だけは中学校に進ませてやりたい。俺たちが農作業をして家計を支えるから、四三の可能性の灯は消したくない。

 

そう言って実次は、必死に金栗家の家計を支えます。

そして四三は、無事玉名中学校(現在の玉名高校)に合格したのです。

 

しかし、その直前に父の信彦は他界してしまいました。

 

四三のオリンピック出場も実次の支えがあったからこそだった

 

四三のオリンピック出場も実次の支えがあったからこそだった

 

亡くなった父の為にも、金栗家を皆で盛り上げていこう。という兄・実次の言葉に、四三はしっかりうなずきます。

 

とにかく四三は、実次や父・信彦の為にも怠けずに真面目に勉学に励みます。

そのかいあって、四三はなんと、特待生に選ばれたのでした。

 

特待生になると、授業料が免除となります。

特待生は、学年で2、3人ほどしか選ばれないので、四三は、まさか自分が・・という思いました。

 

それと同時に、『これで家族に迷惑をかけなくて済む』と思うと、四三は嬉しくてたまりませんでした。

そして早速、家族に特待生の事を告げると、皆大喜びします。

 

四三を中学に行かせて本当に良かった。なぁ、母さん。

 

と言った実次を前に、母・シエは涙を流して喜んだそうです。

そして、3年間充実した中学校生活を送った四三は、更に上の学校で学びたいと考えました。

 

そうして授業料がかからない国費で行ける学校を探し、中国の上海にある『東亜同文書院』に決めたのでした。

 

しかし、その前に実力試しとして、東京高等師範学校(現在の筑波大学)を受験してみたら、なんと見事に東京高等師範学校に合格したのです。

 

中学校の校長は、名門の東京高等師範学校に合格したことを、とても喜び、『我が校の誇りだ』と賞賛しました。

 

そんな校長の姿を前に、四三は『そこへ行くつもりはない』とは言えないまま実家に戻り、家族にその事を話します。

すると実次は校長と同じく、東京高等師範学校へ行く方が良いと言ったのです。

 

一度は反対した四三でしたが、ここまで自分を支えてくれた兄に反抗出来ないと思い、結局、東京高等師範学校へ進むのですが、後に思えば、この決断を促した実次がいなければ、将来のオリンピック選手としての人生もなかったでしょう。

 

その後、東京高等師範学校へ進み、そこでオリンピックの道へ背中を押してくれた恩師の嘉納治五郎との出会いがあります。

 

そして、嘉納治五郎がオリンピックへ出場する事を勧め、四三は出場を決めます。

もちろん、兄の実次の後押しもあってこそでした。

それは、お金の事です。

 

初のオリンピック出場だった日本にとっては、費用を国費で使う事に反対でした。

そうなると自費になります。

 

実次は、『お前は金栗家の誇りだ。心配するな。田畑を売ってでも準備する。この機会は絶対に生かせ!』と告げたそうです。

 

そうして、東京高等師範学校の仲間たちが、費用の大半を集めてくれたおかげで、田畑を売るというまでにはなりませんでしたが、もちろん実次も出来る限りのお金の工面はしました。

 

それから四三は日本人初のオリンピック出場を果たしたのです。

それは、長男・実次がいたからこそ成し遂げた出来事だったと思います。

 

一番のターニングポイントは、東京高等師範学校への入学を、実次が強く勧めた事です。

それがなければ、恩師の嘉納治五郎との出会いはなかったのですからね。

 

それにしても、小さい頃から四男・四三の能力や可能性を信じた、実次の力は大きかったでしょうし、実際にそれに応える四三もすごいと思います。

 

素敵な兄弟愛を中村勘九郎さん、中村獅童さんがどんな風に演じるのか楽しみですね。

 

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