大河ドラマ『いだてん』に登場する川島正次郎。
NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で、政界の寝業師・川島正次郎(かわしま・しょうじろう)が登場します。
政界の寝業師って、面白いニックネームですね。
どうしてこの呼ばれ方をしていたのでしょうね。
しかも、政治家なのに田畑政治と対立し、失脚させた?って・・・何だか興味深いお人ですね。
では、さっそく見ていきましょう。
目次
川島正次郎役をいだてんで浅野忠信が演じる!
戦前〜戦後にかけて活躍した大物政治家の川島正次郎役を、今回大河ドラマ『いだてん』では、俳優であり音楽家として活躍される浅野忠信さんが演じられます。
川島正次郎は、好んでナンバー2のポジションにいた人物で、自民党幹事長、副総裁に長く君臨した男です。
役どころは、自民党幹事長で初のオリンピック担当大臣。
浅野忠信さんは「川島正次郎は田畑政治と違う目線でオリンピックを見ている男。」と、役柄を紹介されています。
川島正次郎の写真を見てみると、なかなか素敵なおじさまで、人に好かれそうな感じもありつつ、どこかミステリアスな感じで、裏で何か手をまわしてる。って言われたら見えなくもない感じのオーラがある方です。
↑褒めてます。(笑)
この役は演技力があっても結構難しそうに思いますが、浅野忠信さんがキャスティングされたと聞いて、ビビッ!ときました。
合ってる!って。
浅野忠信さんて、落ち着きがあって素敵でいつまでも見とけるくらいカッコイイですし、人からもちろん好かれそうですが、プライベートは全く想像できませんよね。
良くも悪くも想像を楽しめちゃう芸能人としては、花丸(はなまる)な方です。
↑褒めてます。(笑)
ちょっと影があるというか…。二面性があるような感じがリンクしますよね。
(↑ご本人もそうコメントされてるようです。)
ドラマでは全てセリフで説明しなくても何か伝わってくる演技が期待できそうで楽しみです!
政界の寝業師と呼ばれた川島正次郎
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki
大河ドラマ『いだてん』に元自民党副総裁の川島正次郎(かわしま しょうじろう)が登場します。
川島正次郎は力のある政治家で、総理も夢ではないと言われていましたが、トップに拘らず、いわゆるナンバー2とか補佐役といったサブ的存在に常にいた人物でした。
しかし、トップじゃないとはいえ、存在感を示した大物政治家です。
川島正次郎は、戦うということはせず、計算&判断を貫きました。
その時その時の勝者を見抜き、味方につく。
で、ちゃっかり…。
いや、しっかりナンバー2のポジションゲット!
川島正次郎は「脇役に徹する中で大事なことは、本流の中の脇役であること。傍流はダメ。本流にピッタリ寄り添っていけば、間違いなく“長生き”できる。勝ち馬は誰か、それを見分ける能力が問われる」と語っています。
そのことがわかるエピソードもたくさん残されています。
かなりデキる人だったことが伺えます。
二番手で、活躍していた川島正次郎にはたくさんの呼び名がありました。
遊び人で花柳界にも通じ、日本画や歌舞伎を愛する文化人でもあったそうです。
「政界一寸先は闇」などの語録は広く知られていますよね。
背広のポケットに手を入れ、口笛を吹きながらさっそうと歩く姿の印象があり、政界では、陽気な寝業師と、呼ばれていたそうです。
他にも・・・
・カミソリ正次郎
・ひまわり。
・トボケの川正。
・ズル正。
・道中師(スリ)。
・小判鮫の川島。
などなど。。。
つけられている異名からは、言い方は悪いかもしれませんが、裏工作が得意ってことが想像できますね。
きっと、先を見て計算して判断して手回しして結果を出していったのでしょう。
いわば、この呼び名は川島正次郎にとって褒め言葉なのではないでしょうか。
ナンバー2と言われますが、このポジションはかなり難しいポジションです。
自分のことをよくわかって選択し、それを恥じたり隠すことなく堂々としている生き方は本当に粋ですよね〜。
昔からよく言う、一番手よりも二番手の方が賢い。二番手は賢くないとできない。っていうのは、まさに川島正次郎のことですね。
といいますか、川島正次郎が生んだ言葉だったのかもしれませんね。
川島正次郎は田畑政治と対立し失脚させた?
川島正次郎は1964年、東京オリンピック初の担当大臣としてオリンピック事業整備を進め、高度経済成長の仕組みを作り上げました。
(池田勇人内閣の時。)
田畑政治がオリンピックに尽力されたのはもうご存知ですよね。
で、この当時の田畑政治は何をしている頃かというと・・
日本がオリンピックで、もっともっと金メダルが取れるように。と、いうことで女子バレーボール(男子バレーボールは既にありました。)&柔道の採用を強く訴えていた頃です。
で、熱意が伝わって、じゃあ東京オリンピックの特例として採用となりました。
この頃の女子バレーは全盛期!
みなさん、よくご存知「東洋の魔女」と呼ばれた時代。
めちゃくちゃ強かった時代で、世界を驚かせることになるのです。
柔道は嘉納治五郎の頃からの尽力もあって、採用されます。
しかし順調に思えたその頃、第4回アジア競技大会で事件は起こります。
デヴィ婦人の旦那様のインドネシアのスカルノ大統領が、第4回アジア競技大会を開催しましたが、政治的な理由から招待していない国があることがわかり、国際スポーツの精神に違反している。ということで、田畑政治が問い合わせたのです。
しかし『違反はしていない』という答えが返ってきたので、田畑政治は日本選手団を引き連れ、ジャカルタに向かいました。
到着すると、招待状を出していない国があること(違反)がわかりました。
世界の各国代表は、締め出された国(不参加とされた国)の台湾とイスラエスの参加を要求します。
もちろんそれに対し、日本も大会に参加するのか不参加するのかという問題になってきます。
オリンピック組織委員会の会長・津島寿一は、もし日本が参加すれば、東京オリンピックを返上させられる可能性もあるので、ボイコットすべきだと主張。
しかし田畑の思いは『ボイコットはやってはいけない』という信念があり、悩んでいました。
そして、田畑政治と川島正次郎が話し合い、最終的には出場することを判断し、決定。
日本選手団はアジア競技大会に参加できました。
その後の記者会では、川島正次郎が『参加を決めたのは、東や津島、田畑らだ。』と明言しました。
すると後に、『この騒動は問題だった』と取り上げた『田畑政治反対派』から、当時、その問題の責任者は田畑だった。という話になり、事務総長を辞任する事になったのです。
それは、川島正次郎の策略だったのでは?と言われています。
ドラマでは、初のオリンピック担当大臣として田畑政治と対立し、田畑失脚の引き金となるシーンもありますので、どのような展開になるか見ものですね。
阿部サダヲさんが、どんな態度でどんな表情でそれを受け入れていくのか・・・
トントン拍子に進むより、他にあり山ありだからドラマって面白いんですよね〜。
楽しみですね。
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