大河ドラマ『西郷どん』奄美大島編〜第二章〜では、西郷吉之助と島民たちの物語が繰り広げられます。
その奄美大島で出会う人の中に、薩摩から赴任している藩の役人が、木場伝内と田中雄之介です。
さて、この木場伝内と田中雄之介との関わりで吉之助の島での生活や、やるべき事が明確になってくるようです。
目次
奄美大島で出会う木場伝内と田中雄之介
木場伝内と田中雄之介の二人は西郷吉之助と同じ薩摩藩士で、吉之助から見ると奄美大島の先輩にあたる人物です。
先輩とはいえ、島民に対する態度、行動、発言などがあまりにも惨いものだったので、吉之助は憤りを感じます。
二人の主な仕事は、島でとれるさとうきびからできた黒糖を年貢として徴収すること。
のちに吉之助の親友となることで知られる木場伝内の仕事は見聞役(島の警察官的な立場)で、田中雄之介は代官として年貢の徴収にあたっていました。
二人は奄美大島でとても厳しい統治を行っていましたが、特に厳しい悪代官として光るのが田中雄之介。
田中雄之介は、奄美大島での吉之助の敵とも言える対立シーンが多いようですね。
今回ドラマでは木場伝内役を演じるのは、谷田歩さん。
田中雄之介役は、近藤芳正さんが演じます。
優しそうな方達ですが、初回登場から見事なヒールっぷり!!
悪代官っぷりは、結構すごかったですよね。
しばらく吉之助とのバトルが繰り広げられるんでしょうねー。
木場伝内と田中雄之助は同じ薩摩藩士!
木場伝内と田中雄之介は吉之助と同じ薩摩藩士です。
この二人、一体どのような人物なのか、順番にご紹介したいと思います。
薩摩藩から奄美大島に派遣された役人で、薩摩の男!!って感じの熱いハートの持ち主です。
吉之助より9歳年上の木場伝内は、島に送られてきた吉之助(菊池源吾)のことを初めは嫌悪感でいっぱいでしたが、しだいに吉之助の心に惹かれ、大久保正助からの手紙の仲介や吉之助が島を離れて薩摩に戻った後、愛加那との手紙のやりとりを手伝い、吉之助を生涯支え続けたと言われています。
あまり史実として残ってはいませんが、お役人の島の人々に対するやり方の酷さを目の当たりにした吉之助は、昔からそういうことが許せなかったので、役人の木場伝内と田中雄之介とは対立してしまいます。
でも考えてみたら、今よりもずっとずっと上下関係が厳しい時代だと思うので、先輩の木場伝内も心のどこかで上役の田中雄之助(近藤芳正)の不正の件については、当然知っていただろうと思いますし、吉之助が歯向かって行ったのをみて木場伝内も、内心救われたのではないでしょうか。
年貢を徴収して藩に収めなければいけない立場にいる田中雄之助の気持ちも分かる一方で、あまりに厳しく、行き過ぎた徴収に疑問を抱きながらも何もできずにいたところに、ヒーローのように登場したのが、吉之助だったのではないかと想像されます。
当時の吉之助は廃人のようなもの。
失うものがなく、また、失うことを恐れない…恐怖ともとれる迫力もあったでしょうし、きっとその姿に惹かれていったのだと思います。
根っからの薩摩の役人です。
大河ドラマ『西郷どん』奄美大島編では、ヒール役として大活躍します!!
薩摩藩への忠義が生きがい!!といった感じでしょうか。
島の人々を苦しめる厳しい年貢の取り立て方に吉之助は対立して行きます。
ちなみに、この田中雄之介は実在する人物ではなく、原作では奄美大島の代官は相良角兵衛という人物名になっています。
役名が相良角兵衛から田中雄之介に変更された理由はなぜかわかりませんが、原作にでてくる相良角兵衛という人物も、なかなかの人物です。
収穫が少なくて年貢のノルマを達成できないで納められない島民がいたら拷問にかけ、それに対して吉之助は怒っているというストーリーになっています。
メインキャストではないですが、今後の動向や吉之助に惹かれていく木場伝内を近くで見ていて、田中雄之介はどんなことになっていくのか?そういった事なども見どころですね。
今後の『西郷どん』も、目が離せませんっ!!
木場伝内と田中雄之助は吉之助の敵か味方か?
木場伝内と田中雄之介は、薩摩から派遣されている奄美大島の役人として、木場伝内は見聞役、田中雄之介は代官として年貢徴収をしています。
つまり吉之助にとって二人は奄美大島の先輩になるわけです。
すでに、木場伝内と田中雄之介と吉之助の関係は明らかになっていますね。
ですので、どちらが吉之助の敵か味方かは、すでに解っていますが、再度ストーリーのおさらいをしたいと思います。
木場伝内のお役目は、島の警備を司る、今で言う警察官みたいな立場で島全体の状況を藩主に報告する仕事をしています。
当時、木場伝内は島の人々から黒糖を厳しく徴収していました。
そんな時、同じ薩摩藩士である「菊池源吾」(西郷吉之助)が島の人々の立場に立って直訴に来るので、木場伝内は菊池源吾に嫌悪感を抱いていましたが、藩の内情に詳しかった木場伝内は、「菊池源吾」が藩主の父・島津久光に重用されている大久保一蔵(正助)と親密な「西郷吉之助」だと分かり、菊池源吾の言うことにも耳を傾けていくようになります。
そうこうしている間に、木場伝内は少しずつ吉之助の人柄に惚れ込み、吉之助が薩摩に戻ったあとも何度も手紙を交わし、島に残された愛加那、菊次郎、菊草の暮らしを支えてくれる生涯の友となるのです。
そして同じく薩摩藩士で奄美大島の悪代官・田中雄之介。
田中雄之介は奄美の代官として島に赴任していました。
黒糖を厳しく徴収することは薩摩藩の財政を支える忠義と信じていたので、さとうきびをかじった島の子どもには、たとえ子どもであれ拷問して見せしめにするなど厳しく処罰しました。
このやり方に吉之助はとても憤りを感じ、二人は対立することになります。
大河ドラマ『西郷どん』では、この田中雄之介がヒール役として終わるのか、はたまた木場伝内と同じく吉之助人柄に魅せられて親しくなっていくのか、非常に気になるところです。
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